『Deliver Addis』出来立て料理のクオリティを保ったままデリバリー

Deliver Addisはアフリカ大陸のエチオピアの首都であるアジス•アベバ(Addis Ababa)で展開されているオンラインでの食事宅配のサービスである。

Deliver Addisは主にエチオピアや西洋ヨーロッパ人が経営するレストランと提携しており、それらの食事を宅配するサービスと、そのほかにドライフラワーを宅配するサービスを展開している。

サービス概要

食事をメインとした宅配サービスで利用客はオンライン上にあるメニューリストから希望の商品を注文し、その商品を希望の住所までバイクでの配達することを主としている。

他のデリバリーサービスと大きく異なるのは2点あり、それは選べる料理の種類と注文から商品が届くまでの宅配時間にある。

Deliver Addisと提携しているレストランは50を超えており、この数はエチオピアの他のデリバリーサービスとは一線を画する。

また注文から商品が届くまでの平均時間も独自の予約システムを導入することで大きく短縮することにも成功している。

基本企業情報

起業家情報

代表:Feleg Tsegaye
出身:Ethiopia
学歴:Ithaca College in NY in U.S.A

会社概要

サービス提供国:エチオピア
従業員数:不明
ホームページ:https://deliveraddis.com
推定資金調達額合計:約$1.5million (現地通貨:48,000,000ETB)

事業沿革

  • 2014.3 :試作用のサービスプラットフォームを作成し、首都圏で機能テスト開始。
  • 2014.8 :顧客リストと市場規模の推定をデータ化した書類を複数の投資グループに提出する。
  • 2014.9 :個人の投資家であるTom Scrivenからの先行投資を獲得する。
  • 2015.1 :GPS機能に独自性を加えたシステムを構築し、配達の効率化を測る。
  • 2015.3 :一年の試運転を経て、Deliver Addisとしてエチオピア首都圏にて公に事業を開始。
  • 2015.4 :首都圏の8つの新しいレストランからの提携を獲得
  • 2017.11:Renew Impact Angeles NetworkとGrowth Africaの二社からの資金投資を獲得する。
  • 2018.9 :順当に事業を拡大していき、提携レストランの数が50を超える

※参照元:
https://pitchbook.com/profiles/company/221934-70

設立までの背景

Deliver Addisの創業者である Feleg Tsegayeは長年アメリカで過ごしてきたのだが、昔から料理があまり好きではなかった。

そのため彼はよく宅配サービスを利用し、食事をとっていたのだが、数年前にエチオピアで働くことになった彼はエチオピアにはアメリカのような優れた宅配サービスが見当たらない事に気づく。

2014年の3月にエチオピアでITコンサルタントとして働いていた彼は食事の配達サービスの試作としていくつかのレストランと提携をして簡単なウェブサイトを作った。

ある日、この計画を投資家に話すと彼はとても気に入り後押ししてくれた。その一年後の2015年の3月にエチオピアの首都Addis AbabaにてDeliver Addisを正式に設立する。

※参照元:
http://www.livinginaddis.com/information/interviews/interview-feleg-deliver-addis/

サービス詳細

利用方法と利用料金

注文は基本的にDeliver Addisの公式のWebページからのみ受付でDeliver AddisのサイトのリストにあるRestaurant、もしくはFlowersをクリックする。

※Deliver Addisホームページより引用

提携しているレストランのページに提供可能なメニュー一覧と営業時間が記載されており、その営業時間内であれば注文が可能となっている。注文したい商品を入力し、次に配達場所の住所と顧客情報を入力する。

※Deliver Addisホームページより引用

注文した商品代とは別途で配達賃金が発生する。住んでる場所に応じて配達料が異なり、首都圏の中央に位置するほど、安く(3km未満は70ETB)、郊外に行くほど値段が上がる(3-6kmは85ETB、それ以上の距離は現在は配達不可)。

Webページ上で全ての入力が終われば、自宅まで宅配員がやってくる。
注文を受けてから配達員が指定のレストランからできたての商品を受け取り、自宅に届けに来る。所要時間は1時間以内と言うことになっている。

※参照元:
https://deliveraddis.com

取引先の拡大

エチオピアは位置通信機能のGPSがあまり良好ではなく、いまだに手持ちの地図を使った古典的な宅配のサービスを行なっている事業もある。

Deliver Addisは創業者である Feleg TsegayeがIT企業で勤めていたため、GPS通信を駆使した独自のマッピングツールを導入しており、それにより、Webページ上での注文から配達までがとてもスムーズに行うことに成功している。

そのため、他の競合宅配サービスと比べるとDeliver Addisの平均配達時間は頭一つ抜けて早く、また提携レストランとの連携も合間って「出来立ての料理を冷めないうちに届ける」ということを実現させており、この点は他の競合にはない確かな強みになっている。

また提携レストランの最初の8社はFeleg自らが交渉しに出向いて契約を結んでいる為、オーナーからの信頼関係も厚く、エチオピア首都圏のレストラン企業からの評価が高い点も事業拡大を大きく後押ししている。

Uber Eatsの存在

同じように独自のGPSを使うデリバリーサービスでは近年アメリカからUber Eatsがエチオピアでも資金力と知名度の高さを武器に加速度的に事業展開をしているが、提携しているレストランとの信頼関係ではDeliver Addisが優勢だ。

フードデリバリーサービスを利用する顧客はエチオピア内でも富裕層が多く、価格よりも、調理してすぐのクオリティを保ったまま配達ができるDeliver Addisをレストランは信頼している。

さらに近年はDeliver Addisと提携を組みたいレストランも益々増加傾向にあり、2018年の9月には提携店が50を超えている。

Deliver Addisは首都圏の7km圏内の中でしか事業展開をしていないがエチオピアのフードデリバリーではおそらくトップのシェアであるのを考えるとデリバリー自体がまだ発展途上のサービスであると言える。

市場は現在も徐々に拡大されていて、配達エリアを広げていく土台は着実にできつつある。

※参照元:
https://www.renewstrategies.com/blog/2019/press-release-renew-and-ian-make-second-investment-logistics-and-e-commerce-company-ethiop?page=1

今後の展開

現在はエチオピアの首都であるAddis Ababaの半径7km圏内の間で展開しているサービスだが、今後はそのエリアをさらに拡大して行くことが予想される。

注文は全てオンライン上で行える他、宅配員もGPS通信で常に宅配の状況や届け先までの最短ルートに導いているのも全て、Deliver Addisが携える独自のテクノロジーの賜物である。特にバイクで動き回っている宅配員にとってデータ通信は欠かせない。

今後エチオピアも4Gから5Gに移行することにより通信速度が飛躍的に高まることになり、益々注文から調理、商品受け取り、届け先までの情報伝達の効率は向上してゆくと考えられる。

※参照元:
https://deliveraddis.com
http://www.livinginaddis.com/information/interviews/interview-feleg-deliver-addis/
https://www.goldentranscript.net/stories/my-name-is-tom-scriven,258562?
https://pitchbook.com/profiles/company/221934-70
https://www.linkedin.com/in/feleg/

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