『Cowtribe』畜産農家にワクチンや獣医を届けるサブスクリプション

Cowtribeはガーナに拠点を置くスタートアップである。

サービス概要

独自のクラウドベースの物流管理システムを使って、動物医療のサービスが届きにくい場所に住んでいる畜産農家に、家畜の病気予防ワクチンや獣医を届けるサブスクリプションサービス。

このサービスでは、日々、畜産農家や扱っている動物たちの情報や健康情報を集め、ワクチンを届けるべき時期になれば畜産農家の元に通知がいくシステム。

119の地域で29000の畜産農家と契約し、240000の動物たちを救ってきた。安定した家畜飼育ができることで、安定した収入を得ることができるため、Cowtibeのサービスは貧困家庭が持続可能な形で貧困から抜け出す支援に繋がっている。

企業基本情報

起業家情報

代表:Alima Bawah/ Peter Awin
出身:ガーナ北部のダマンゴ/ガーナ西部
学歴:ウィネバ教育大学/ University of development Studies
生年月日または年齢:不明

会社概要

企業価値:動物の医療サービスが行き届きにくい場所に住んでいる畜産農家が、飼育する家畜の健康とそれに伴う収入を守っている
サービス提供国:ガーナ
従業員数:34(Linkedlnで確認できる数)
ホームページ:https://www.cowtribe.com/
推定資金調達額合計:300,000ドル+62000ドル(確認できる数)(360,000ドルほど)

事業沿革

2016年

  • 動物の予防接種を仕入先から集められるようになったり、畜産農家に予防接種を配送できるエージェントを通じて働きかけ始めた。
  • 予防ワクチンを電話や、メール、コミュニティエージェント、USSDを通じて注文できるようにした。
  • 起業後わずか8ヶ月で30000人の畜産農家のデータ(住所・年齢・家族・家畜数、経済基盤は何かなど)を集めた。

2017年

  • 起業後18ヶ月も経たないうちに、ガーナの119のコミュニティで29000人以上の畜産農家にサービスを提供した。その結果、Cowtribeがサービス提供している地域では家畜の死亡率が下がり、農家たちは家畜の病気を心配しなくていいため、前より家畜飼育は安定した収入源となった。そして、農家は自分たちの子どものために食べ物や薬、本、制服などを購入できる余裕が生まれた。

2017年5月

  • オランダ政府から62,000ユーロを補助金として獲得。この補助金はCowtribeスタッフのスキル向上に充てられた。

2018年

  • 西アフリカ国のさらなる対象地域拡大のために、国際問題に取り組むソーシャルな企業のサポートをする団体Draper Richards Kaplan Foundationから300,000ドルの投資を調達した。いままではガーナの10地域中4地域がサービス対象地域だったが、投資のおかげで18ヶ月後には、全地域を取り扱えるようになった。

2018年1月

  • サービスを100万人以上の農家に届けるため、GNACAF(ガーナ国立畜産農家協会)とパートナーシップを締結することを発表した。

2018年6月26日

  • Alima Bawahはロンドンで行われたバッキンガム宮殿でのヤングリーダーズ賞授賞式で、エリザベス女王2世からヤングリーダーズ賞を受賞した。

※参照元:
https://www.cowtribe.com/
https://mtfc.crenov8.com/specials/personality-of-the-week-peter-awin/
https://www.ashoka.org/tr/fellow/peter-awin
https://www.crunchbase.com/organization/cowtribe#section-overview
https://www.cowtribe.com/expansion6more/
https://espact.com/how-alima-bawah-tackled-livestock-mortality-issue-in-ghana-with-cowtribe/

設立までの背景

世界に7億人いる貧困民の⅔の食事や収入は、家畜に依存していると言われている。家畜は貧しい家庭の半分の収入と栄養を支えており、彼らが摂取するタンパク質の6〜35%を占めている。

しかし、OIE(国際獣疫事務局)によると、簡単なワクチンで防げる病気によって、せっかく育てた家畜が30%以上ダメになってしまっているという。

アフリカでは動物の健康に対して、かなりの投資が行われてる一方で、これらのサービスを届ける時の障害が課題として挙げられる。特に、田舎や孤立したコミュニティは難しいとされている。

創業者の背景

Alima Bawahはガーナの田舎に住む女性と子供たちの生活を記録することに熱意を捧げたジャーナリストだった。ジャーナリスト時代に、ガーナの農家の課題と、それに対して政府が何も手立てを考えていないことを知り、起業を志した。

Peter Awinは畜産農家に生まれた。大学を卒業したPeterが貧困を解決するプロジェクトに参加した時、ある畜産農家が動物の健康管理不足によって動物の60%を失いプロジェクト自体も失敗した。畜産農家にはヘルスケアサービスが必要だと痛感した彼は、CowtribeのCEOとなった。

市場背景

家畜生産はガーナの農業部門にとって大きな割合をしめ、多くの農村地帯の住民にとっては家畜が収入源となっている。

ガーナにとって家畜は大きな収入源であるにも関わらず、畜産農家の管理が行き届かず家畜は死んでしまうこともあるので、価格が高止まりし、国としても課題となっていた。

サービス詳細

Cowtribeの会員になった畜産農家はクチンや予防接種の時期を知らせてくれる機能がついたカードを購入する。

また、カードをもっていれば電話一本でワクチンや予防接種が注文できる。ワクチンの注文が入ると獣医はオートバイクで駆けつけ、一日に少なくとも500頭の家畜分のワクチンを届けているという。

家畜への大量のワクチン発注があることで、獣医の診察サービスがいくらか値引きされる仕組み。

→獣医はワクチンが売れて利益増、畜産農家は家畜が死ぬリスクがへるといったwinwinの関係によって、獣医たちをサービスに参加させることに成功。

サービス対象家畜

山羊、羊、鳥、牛、豚

利用料金

有効期限なしのカード会員登録 5ドル

その他のサービスや実績

  • seed(家畜の精子)かワクチン、どちらを買うか悩む畜産農家もいたことを知り、通常よりお得なセット販売を行っている。
  • ワクチンや獣医の重要性を伝えるために畜産農家に教育の場を設けている。
  • 獣医師がオートバイを使用して農村地域にワクチンを届けられるように、補助金を使って田舎のエリアに倉庫を作った。
  • 無料の電話を畜産農家に提供。

※参照元:
https://mtfc.crenov8.com/specials/personality-of-the-week-peter-awin/
https://www.ashoka.org/tr/fellow/peter-awin

競合について

ILRI:アフリカの感染性動物疾患の早期発見を目的とした監視システム
https://www.ilri.org/research/projects/enhancing-animal-health-systems-africa

zoetis:家畜に向けたワクチン開発、サービス展開の大手
https://www.zoetis.com/

今後の展開

今後どこへ向かうのか、競合との戦い方など

  • 業界の先駆者としての地位を確立し、ブランド・エクイティを強化、マーケットのシェアを確保する。
  • また、マリやブルキナファソなど、他のアフリカの国にも同様のサービスを広げていきたいと考えている。

※参照元:
https://www.cowtribe.com/
https://disrupt-africa.com/2018/11/ghanaian-agri-tech-startup-cowtribe-raises-300k-funding/

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