『Access Afya』1.25ドルでスラム街の患者を診察!オンラインで効率化!

Access Afyaはケニアのスタートアップ企業である。

サービス概要

ナイロビのスラム街から始まり、プライマリ・ケア(※1)を形成している。支援者はケニアの有資格臨床医によって設置されたマイクロクリニックである。

主にケニアでは保険対象外の慢性疾患である、糖尿病と高血圧に罹患中の患者を対象としてクリニックを展開している。

診療所では、救急医療の相談や検査、長期医療のパッケージを提供しており、薬局も併設されている。

Access Afyaは大衆市場に手ごろな価格の医療を提供するために、地域医療サービス圏内へデジタル技術を展開している。その大部分の顧客は1日2〜5ドルの貧困ラインで暮らしている人々である。

(※1)プライマリ・ケアとは
身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療の総称

企業基本情報

起業家情報

代表:Melissa Menke
出身:アメリカ合衆国バージニア州
学歴:ニューヨーク大学にてパブリック・サービスの修士号を取得
年齢:40(2019年時点)

会社概要

企業価値:不明
サービス提供国:ケニア
従業員数:22名
ホームページ:https://www.accessafya.com/
推定資金調達額合計:不明

事業沿革

  • 

2012.7.ケニアにてAccess Afyaを設立
  • 2013.  2軒目のクリニックを開業、試験的に衛生学校を開校
  • 2015.  診察患者数が6,000人を超える
  • 2016.  3軒目のクリニックを開業。1カ月で500人を超える患者を診療。うち75%が継続的に受信する
  • 2016.  衛生工場を設立。1,400名の雇用を創出。
  • 2016.  診察患者数が9,000人を超える

※参照元:

https://www.accessafya.com/latest-news/scaling-heart-health-in-kenya
https://static1.squarespace.com/static/581b86d58419c2b663a87d5a/t/5b4cf7181ae6cf8157fc4f72/1531770681593/Healthymagination_Investor_Profiles_2017_Web.pdf
https://gust.com/companies/access_afya

設立までの背景

創業者の背景

創設者兼CEOのMelissa Menkeは設立の背景について以下のように語っている。

“ケニアの貧困地区で基本的な設備を提供しているクリニックは全体のわずか3%なんです。バージニア生まれの28歳、私メンケが2007年にナイロビを旅行した時、病院での待ち時間が非常に長く、医療費が高すぎるため自宅で痛みを耐えている地域住民の話を聞いてショックを受けました。”

“In impoverished areas of Kenya, only 3 percent of health clinics offer basic amenities. On a trip to Nairobi in 2007, Virginia-born Menke, 28, was shocked to hear stories of locals enduring pain at home because the lines were too long at hospitals and the costs too high.”

市場背景

ケニアでは国民の80%が保険未加入であり、NCD(非感染性疾患)の流行が拡大している。NCDのケニアでの死亡率は27%を占めており、入院患者の50%以上および院内死亡の55%はNCDが原因となっている。

ケニアのヘルスケアは、他の多くの発展途上国と同様に、資金不足や資源の誤用によって運営が非常に難しい。 最も貧しく疎外されている人々、特に不法な居住地に住んでいる人々にはほぼアクセスができない状況だ。

受診をしても、患者への借金と質の低い医療をもたらし、偽造医薬品を提供する未登録の診療所や科学者の増加を助長してしまうことになる。そこでスラム街に暮らす人々に安価で継続的な医療を提供するために設立されたのがAccess Afyaである。

問題点

現在ケニアでは慢性疾患に罹患している患者の医療費は自己負担である。NHIF(国民健康保険基金)に十分な医療財源があれば患者たちの臨床結果は更に良くなる。

WHO(世界保健機関)によるNCD(非感染性疾患)ケア管理の統合推奨にもかかわらず、健康関連データの欠如や資金不足により、ケニアには前述の疾患に対するケアをNHIFに組み込めていない。

このような現状は公共・民間両部門による医療リソースが不適切かつ非現実的な配分になりかねない。それによって糖尿病や高血圧などの表立った症状が現れない疾患が見過ごされることになり、重篤化することでよりコストがかかってしまうことになる。

また同国では携帯電話の普及率が80%に近づいているが、それが必ずしも医療サービスを受ける患者の増加に繋がるわけではない。政府機関は依然として最貧地域に住む多くの家庭に医療サービスを提供できていない。

また、民間部門も依然として費用の捻出に苦労している。世界中でより安価な医療サービスや良い診断を下せるようになったとしても、これらの情報が都市部およびスラム街の住民にも確実に伝えられなければならない。

※参照元
:
https://www.marieclaire.com/politics/news/a8578/melissa-menke-nairobi-kenya-health-care/
https://www.makingmorehealth.org/blog/Scaling-heart-health-in-Kenya
https://www.ge.com/reports/post/93343661608/two-innovations-bringing-simplicity-back-to-health-care/

サービス詳細

受診は、週7日開いており、平日は7時から21時まで診察を受け付けているが、そのうち数時間はコミュニティへの出張診療なども行っている。診察料は1.25ドルのみである。主にサービスは以下に分類できる。

プライマリー・ヘルスケア・クリニック

同社は長期療養や一般的な外来診察、応急処置を提供するボックスモデルの診療所を展開している。クリニックは便利な場所にあり、1週間を通じて営業している。

開業薬局

同社の薬局は資格を持ったスタッフ、本物の薬、そして健康に関するアドバイス通して健康システムへの最初の入り口を作り出す。患者は必要に応じて遠隔医療を通じて同社のクリニックへアクセスし、一連の利用可能なサービスと迅速な検査を受ける。薬局はクリニックでの受診を必要としていない患者の時間を浪費させないで済むのである。

モバイル・ケア

工場、学校、その他の場所に行き、ヘルスケアの教育や慢性疾患の予防方法についての情報を提供している。オンラインを使って効率的に行っている。

分析

人口統計、診断・治療データ、購買などのデータを収集している。同社のツールは他者の業務および品質改善をサポートし、データは他者が同社の市場を理解するのに貢献している。

※参照元
:
https://www.borderless-japan.com/members/social_business/7519/
https://www.marieclaire.com/politics/news/a8578/melissa-menke-nairobi-kenya-health-care/

なぜサービスが拡大できたのか

ソーシャルビジネスであることが前提だが、スラム街にこの様なサービスが受け入れられた背景に同社は次のように話している。

“当社はハイパーローカルな会社です。私たちはスラムで一から事業を構築しました。 社員の3分の1は我々が働いているスラム街出身であり、95%はケニア人です。 我々の背景や教育は多様ですが、本当に課題を解決すると認識しています。そしてサービスの構築とプロセスには私のサービスのユーザーである人々(スラム街の住民)も含まれています。”

“We are a hyperlocal company, we build from the ground up, our patients are on our team as full-time team members. A third of the company is coming from the slums where we work, and 95% is coming from Kenya. Our backgrounds are diverse, our education is diverse, and we are also making sure we are really realistic, and including people who are users of our services in the design and processes of those services.”

※参照元:

https://www.marieclaire.com/politics/news/a8578/melissa-menke-nairobi-kenya-health-care/
https://www.nesta.org.uk/feature/innovating-solve-development-challenges/access-afya/

今後の展開

慢性疾患である、糖尿病と高血圧に罹患中の患者のためにケニア全土にNCDセンターを作り続けていく。

同社は、低所得者の間で高血圧と糖尿病の予防と早期管理に政府が投資する必要性を訴えている。

前述した様に、現在は患者は慢性疾患に関連する費用のために自己負担で支払わなければならないため、同社は国民健康保険基金のサービスパッケージに糖尿病および高血圧を含めることを提唱している。

十分な医療費があれば、患者の臨床結果はさらに良くなると考えている。2019年内にクリニックの拠点数を35ヶ所に拡大することをビジョンとしている。

※参照元:

https://www.makingmorehealth.org/blog/Scaling-heart-health-in-Kenya
https://static1.squarespace.com/static/581b86d58419c2b663a87d5a/t/5b4cf7181ae6cf8157fc4f72/1531770681593/Healthymagination_Investor_Profiles_2017_Web.pdf

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