『Africa’s Talking』アフリカ大陸の広域で展開する情報交換プラットフォーム

Africa’s Talkingは、ケニアに本社を置くスタートアップ企業である。

起業する際に煩わしい作業を容易に解決するサービスを提供しており、アフリカ大陸に広がっている。

サービス概要

自国とは違う国で起業をしたり、複数の国で事業を展開とすると、通信インフラや、支払い会社が異なったり、それぞれの国で複雑な作業が必要になる。

そこでAfrica’s Talkingが目を付けたのがそれらの問題をモバイル端末のみを用いて簡単に解決してしまおうというサービスだ。

Africa’s Talkingのプラットフォームを利用することにより、アフリカの複数の国の通信会社のSMSや電話、支払いなどのサービスを一括で利用できる。

さらに、企業が各国の情報発信することにより、収益を得る事ができるようなコミュニティプラットフォームも構築している。

企業基本情報

起業家情報

代表:Smauel Gikandi
出身:ケニア
学歴:マサチューセッツ工科大学
年齢:38歳

会社概要

従業員数:112人
ホームページ:https://africastalking.com
推定資金調達合計額:1460万ドル
サービス提供国:ケニア、ウガンダ、ナイジェリア、ルワンダ、タンザニア、マラウイ共和国、コートジボワール、ザンビア、エチオピア、セネガル、南アフリカ、ボツワナ

事業沿革

  • 2010年 Smauel GikandiとEston Kimaniにより設立
  • 2012年 20000ドルのシード資金調達を発表、Texting API, Payment APIをリリース
  • 2016年 東アフリカ諸国とナイジェリアにサービスを拡大
  • 2018年 860万ドルのシード資金調達を発表、南アフリカ・西アフリカ諸国でサービスを拡大

設立の背景

設立者であるSamuel Gikandiは、マサチューセッツ工科大学にて、コンピュータサイエンスと電気工学について学ぶ。その後、モルガンスタンレーに入社しテクノロジー部門に勤務。

主に、香港に向けインフラの設立などを行っていた。勤務時代、故郷に帰った際、ケニアのテクノロジーの現状を知る。スマートフォンではなく、フューチャーフォンを持っている人が多かった。

また起業家は、各国の通信会社のサービスを受けるための申請、技術的な統合のセットアップ、事業を行う各地域の当局からの承認など、長く複雑なプロセスをいくつも行う必要があった。

このプロセスが、高いハードルとなりアフリカのビジネスを後退させ、起業家の可能性を下げていると感じた。

そこで、Africa’sTalkingを設立し、スマートフォンを持っているかどうかに関わらず、フューチャーフォンを介して顧客と企業間のコミュニケーションを円滑に進めることを目指した。

市場背景

アフリカ大陸は今、急速な発展を遂げている。その中でインターネット普及率も1-年間で20%近くの上昇を見せている。

この中で、興味深いのは、スマートフォンよりもいわゆるフューチャーフォンの普及が広がっているということだ。理由は、安価であることや充電が長持ちすることなどが挙げられる。

そこに目をつけたのがこのAfrica’s Talkingのサービスである。フューチャーフォンでAPIを用い様々な起業の煩わしい作業を簡単に片づけることができるという点に強みがある。

また、アフリカの人口は約12億人であり、ヨーロッパと北米を合わせた人口にほぼ等しくなる。この大きな市場に参入しようとする起業家たちは多くいるだろう。

その際に問題になる銀行口座や通信インフラなどをモバイルソリューションで解決してしまえる。確実にまだまだサービスは拡大していくだろう。

実際に、2018年に860万ドルもの資金調達に成功した。この資金調達により、さらにアフリカ大陸全土に広がっていく。

サービス詳細

APIを通じ様々なサービスを受けれる。ここではそのサービスを紹介する。

SMS

Bulk SMSは一斉に登録している電話番号にメッセージを無制限に送ることができる。その他、クライアントにオンデマンドまたはサブスクリプションで情報とエンタメを発信することにより収益化できる仕組みであるPremium SMSなどもある。

USSD

ユーザー同士がログインするとインターネット接続を必要とせずリアルタイムで対話できるようになるサービスである。一人の相手とも複数人と対話することも可能である。

VOICE

ウェブ上の音声インフラを利用し、通話を発信また受信することができる。また電話会議もAPIを通じてできる。

Payments

APIを通じて、モバイルマネーをシームレスに送受信できる。銀行口座を介さずに顧客との金銭のやりとり、企業間でのやりとりが可能になる。

IOT

スマート農業、スマートエネルギー、産業の自動化、資産運用の管理などがAPIを通じて利用できる。

今後の展開

ケニアから始まったこのサービスは、アフリカ大陸全土に広がっていくだろう。現在、西アフリカ、東アフリカ、南アフリカ諸国に広がっており、これからさらにフランス語圏である北アフリカにサービスを拡大させると明言している。

これが、実現するとアフリカ大陸の市場に参入する企業は、Africa’s Talkingのプラットフォームを利用し、簡単にアクセスできるだろう。

※参照元:
https://techpoint.africa/2017/01/26/samuel-gikandi-africas-talking-ceo/
http://news.mit.edu/2019/africas-talking-mobile-0611

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