Dana Communicationsはケニアのスタートアップである。
サービス概要
Dana Communicationsは、企業、個人向けに配達・クーリエサービスを提供する企業である。
ケニアの首都ナイロビは都市化が進んでおり、それに伴う交通渋滞が問題の一つとなっている。そんな中、企業や個人は輸送に時間を割かなければならない状況に置かれていた。
そのような多忙な人々向けに、Door to Doorの配達サービスを開始した。配送も受け取りもそれぞれの拠点から行うことができるようになった。その結果。配送のために割いていた時間を短縮でき、より効率的な業務が可能になった。
従業員の多くが配達員で、主にバイクで配達作業を行っている。主にナイロビ市内とその周辺地域でサービスを展開している。
ただサービスを提供するだけでなく、クライアントとの信頼関係を築くことを重要視している。信頼のおけるスタッフを雇い、必要なものを必要な時間に正確に届けることで差別化を図り、実績を積み重ねていった。
クライアントの業種は多岐にわたり、企業や個人だけでなく、政府機関にもサービスを提供している。
企業基本情報
起業家情報
代表:Nancy Amunga
出身:ケニア
学歴:Multi-Media University of Kenya(ケニア)
生年月日:不明(2014年3月時点で24歳)
会社概要
サービス提供国:ケニア
従業員数:10人(その他の契約社員は除く)
ホームページ:https://danacommunications.co.ke/
事業沿革
2014年3月、創業者Nancy Amungaが自ら資金調達し、Dana Communication設立、資本金70000ケニアシリング(約70000万円)
設立背景
市場背景
ナイロビは年々都市化が進んでおり、現在ではケニアのみならずアフリカ全体のの主要経済都市として多くの企業や国際機関の拠点となっている。
人口も増加を続けており、1985年には100万人ほどだった人口が、2010年には300万人以上にまで増加した。
それに伴い車の交通量が増え、交通渋滞が頻繁に発生するようになった。ナイロビで事業を行う企業や個人にとって、これはスムーズな運送を妨げる大きな問題であった。・
特に、効率的な作業が必要となる多忙な企業や個人にとっては、運送に時間や手間がかかるのは痛手であった。
また、近年は急速なインターネットの発達によるオンラインショッピングの普及もあり、配達サービスの需要は年々高まっていた。
設立者の背景
ナイロビで生まれ育った創業者のNancy Amungaは、常々ナイロビの交通状況を問題視していた。
ある日、彼女がテレビセットを購入した際、予定よりもはるかに配達が遅れたという。この時間は短くできるはずだと思ったのが物流サービスに参入しようとしたきっかけである。。
また、大学卒業後、仕事がなかなか見つからないという状況に直面し、自分自身でビジネスを始めることを決めた。
彼女はこう語っている。
「この問題の一部になるのではなく、解決策の一部になろうと決めた。」
“I decided to be part of the solution instead of being part of the problem.”
サービス詳細
利用方法としては、基本的に電話か電子メールで予約をし、やり取りをするという形である。
配達サービス
配送する荷物は多岐にわたる。手紙やパスポートなどの書類から洗濯物まで、基本的にどのような荷物でも配達が可能である。規模が小さくオフィスを持たない事業者向けに、会社が保有している事務所での受け取りサービスもも提供している。
倉庫業
倉庫の貸し出しもしており、そこに在庫などをストックしておくことも可能である。また、倉庫を利用することで、地方の業者がナイロビの市民に安定的に商品を提供することができる。
輸出入の手続き
輸出入に必要な税関申告などの手続きも代行している。
今後の展開
現在はナイロビとその周辺地域のみのサービス展開であるが、それ以外のケニアの地域にも事業展開していく見込みである。
※参考元:
http://footprint2africa.com/interviews/text/interview-dana-communications-ceo-nancie-amunga/
https://businesstoday.co.ke/dreaming-big-24-year-old-communications-graduate-turns-ksh70k-into-a-million-shilling-courier-company-2/
https://www.facebook.com/danacommunicationskenya/