『Illumimum Greenhouse』小規模農家にグリーンハウスとIoTデバイスを提供!

Illumminum Greehousesは、ケニアで小規模農業サポートをするスタートアップ会社である。

サービス概要

現地の材料とソーラーパワーのセンサーを使って、安価なグリーンハウス組み立て材料(農業用温室)、灌漑キットなどを小規模な農業従事者へ提供している。

また一番の売りが遠隔操作が可能なセンサーだ。

取り付けられたセンサーは、グリーンハウスの環境を常に監視しており、農作物の成長に最適な条件(温度、湿度、土壌湿度)を測定している。

ある条件を超えた際、電子センサーが農業者のSMSのアラートを鳴らして通知する仕組みである。

監視されたデータは、オンラインサーバに保存されるため、次の季節の計画のために使用したり、リスクを抑えた農業パターンを確立したり、ができるようになる。

また、灌漑が必要な際は、その作業開始前と終了後に、農業者へSMSで通知が来る。

これまで灌漑が必要な際は、人が監視しなければならなかったが、このシステムのおかげで、灌漑中も、農業者は他の作業ができるようになった。

その他、農業者が質問のあるときは、SNSを通じてIlluminum Greenhousesの専門家と簡単にやりとりができる。

他にもグリーンハウスや灌漑システムの建設、専門家による土壌調査、オンラインによる農学的サポート、技術者による農園訪問、携帯電話で管理できるセンサーの技術を提供し、小規模農業がより効果的に、よりよい作物が収穫できるようなサービスを提供している。

平均的な8Mx15Mサイズのビニールハウスを基本に、顧客の好みやコストに応じたサイズ展開、素材、システムの有無を気軽に相談できる。

※Illumimum Greenhouse ホームページより

企業基本情報

起業家情報

代表:Taita Ngetich (Brian Bett Kipkoechは共同創始者)
出身:ケニア
学歴:マサチューセッツ工科大学
年齢:26(2019年)

会社概要

企業価値:不明
サービス提供国:ケニア
従業員数:不明
ホームページ:https://illuminumgreenhouses.com/
推定資金調達額合計:不明

事業沿革

2013. ケニアのナイロビにて創立。
2015. グローバル・エンタプラナーシップ・サミット2015にてベスト・スタートアップ・オブ・ザ・イヤー賞を獲得。賞金USD15,000を獲得。
2016年:エリクソン・グローバル・イノベーター賞受賞。賞金USD10,000を獲得。
2018:Green house plus+ のサービスをスタート。

GREENHOUSE PLUS+


https://founder360mag.com/7-agri-tech-startups-disrupting-small-scale-farming-in-kenya/
https://www.kachwanya.com/2016/12/14/illuminum-greenhouses-kenya-awarded-smart-greenhouse-concept/
https://www.changemakers.com/globalgoals2015/entries/illuminum-greenhouses-kenya
https://www.facebook.com/pg/illuminumgreenhouses/about/?ref=page_internal
https://ke.linkedin.com/in/taitangetich

設立までの背景

市場背景

ケニアの農業従事者は、田舎地域で人口の70%、国全体の人口の40%を占めており、農業はケニアの経済を支える重要な産業だ。

しかしながら、干ばつ等により農地は荒れ、農作物が満足に収穫できなかったり、飢饉に見舞われたりしてきた。

こういった状況を改善できたのは、これまで一部の大規模農家に限られていた。

最新のテクノロジーを搭載した大きな設備は高価なので、中小規模の農家たちは、こういった解決はできず、昔ながらのスタイルを続けるしか方法はなかったのだ。

そんな状況の中、Illumimum Greenhousesは、顧客の農業の規模にかかわらず、携帯電話で簡単に農業にかかわるノウハウをサポート。

農業者は遠隔地から、グリーンハウスの温度、湿度、土壌湿度をモニターでき、それらの情報をもとに携帯電話でビニールハウスに設置したセンサーをコントロール。

最適な環境を保つことで、農作物にストレスがかかることなく、水の使用も、ある実験では60%も削減できた。

問題点

もっともネックとなるのが、グリーンハウスに取り付けるセンサーが高価ということだろう。

ケニア国内での組み立てと、高価な電子部品のおかげで、現状1つ約USD356。

Illuminum Greenhousesでは、大量生産ができるようになれば、将来的にこの値段をUSD150程度にできると考えている。

ケニアの携帯電話普及率は、田舎地域でも他のアフリカ諸国に比べるとかなり高い水準にある。

ただし、充電のための継続した電力の供給は、特に田舎地域では難しいこともあるようだ。

しかし、Illuminum Greenhousesのサービスは、一貫してソーラー発電に拠っており、携帯電話の充電にも役立っている。

https://illuminumgreenhouses.com/portfolio-items/sensors/

なぜサービスが拡大できたのか

多くの農業従事者が抱える基本的な疑問 “何をどれくらい、いつどのように植えるのか?”のヒントを顧客に与えるというサービスが、大きな強みとなっている。それは人でもセンサーでも同じ事だ。

ただビニールハウスを設置して終わりでなく、利益を生み出す努力を一緒にしてゆく。センサーを使うことで各農産物の正確な知識をより効率的に共有してゆく。

この様な点が他の農業設備を提供する企業とは異なるのだ。

https://illuminumgreenhouses.com/i-want-a-return-here-is-greenhouse-plus/

今後の展開

今後、ケニア国内でより安価なセンサーが製造できるようになれば、このハイテクなビニールハウスが国内に浸透していくことになるだろう。

まだ農村部には間違った情報や知識で作物を植えている農家が多い。センサーにより多くの農家が”適切な情報”を得ることができる。

ケニアだけでなく、周辺のアフリカ諸国へ情報が知り渡れば、多くの小規模農業者を助けるだけでなく、同地域の経済発展につながるだろう。

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