『Taimba』農家と小売業者を結び非効率な流通網を改善

TaimbaはEC(electronic commerce)を利用した、農家と小売業者向けのプラットフォームである。

中間業者からの搾取や、インフラの不整備によって高騰した野菜の価格を、デジタルプラットフォームを活用することで是正しようとしている。

オンラインでの野菜の注文から、価格の是正、運搬の際の追跡などをサービスとして提供している。

サービス概要

Taimbaはスマホなどのモバイル端末を利用して、小規模農家と小売業者をつなぐプラッタフォームである。

このサービスの提供元は、都市部の小売業者、レストラン、病院、ナイロビの学校まで幅広く展開されている。

Taimbaは中間業者を減らすことを目標に掲げており、過当な価格競争を避けることで、消費者により安い価格で商品を届けること目指している。

現在、このサービスを利用している農家は2,000を超えており、今後の資金調達等によるインフラの整備でさらに利用者は増加することが見込まれている。

企業基本情報

起業家情報

代表:Joan Kavuisya
出身:ケニア
学歴:ノースバージニア大学 プロジェクトマネジメント修士
年齢:37(2019年時点)

会社情報

サービス提供国:ケニア(ナイロビ)
従業員数:12名
ホームページ:https://taimba.co.ke/
推定資金調達合計:$100K

事業沿革

  • 2017 Dominique KavuisyaとJoan Kavuisyaの2人によって創業
  • 2018 Make-IT Acceleratorの15のスタートアップの中の1つに選ばれる。
  • 2018 Disrupt アフリカライブピッチにて優勝
  • 2019.5 シードラウンドで$170Kの資金調達を行う
  • 2019.7 Gray Matters Capitalから$100Kの資金調達を行う

設立までの背景

創業者の背景

創業者のJoan Kavuisyaは、ビジネス情報科学の分野で学士を取り、プロジェクトマネジメントで修士を取得している。

彼女はアメリカでIT関連企業で5年間プロジェクトマネジャーやビジネスアナリストとして就労したのち、故郷であるケニアに戻ってきている経緯がある。

アメリカでの経験を活かし、一時は銀行産業に従事していた。しかし、その過程で目の当たりにしたケニアの農業事情の不当さを改善するために、2017年にeコマースプラットフォームであるTaimbaを創業する。

市場背景

ケニアでは、現在でも一次産業である農業が基幹産業として多くの人々の生活を支えている。

しかし、現状としてはインフラの未発達による劣悪なサプライチェーンや、中間業者からの搾取により消費者、生産者ともに消耗している現状がある。

また、発展途上のインフラの影響によって発生している農作物のフードロスは50%にも上り、その額は$30ビリオンにも上るといわれている。

この背景には、Mama Mbogasといわれる路上で商品を販売している女性のベンダーが多く居ることが問題になっている。

ベンダーはナイロビのみでも80,000以上いるとされており、衛生面や価格の正当さの面でもアフリカ全体で問題となっている。

Taimbaはこの、労働環境とフードロスの両方の問題を解決するために、モバイルのプラットフォームを活用して適切なお金の循環を目指している。

問題点

Taimbaのビジネスモデルは、農村から都市部への野菜の運搬を請け負うことが必須になる。

しかし、このビジネスを継続していくためには多額の資金をインフラ整備に投資する必要があるのだ。

そんため、収益が出る前の段階で多額の先行投資が必要となることが今後さらにサービスを拡大していく上で直目する課題となっている。

サービス詳細

現在このサービスは200以上の、レストラン、学校、病院などで利用されている。主な利用方法としては、アプリからの連絡か電話で直接サービスを利用したい旨を伝えるものとなっている。

サービスとしてはまだ初期段階であるため、電話などでの草の根レベルでのサービス提供がなされている。

また、農家側のサービス利用者の多くは電話を利用するユーザーであることが多いため、アプリでの利用はレストランなどのオーダーを行う側にとどまってる。

アプリ内では、適切な価格管理や商品の発送状況の確認などを行うことができるようになっており、今後利用するユーザーの増加に伴って更なる改良がなされることが期待される。

競合について

Taimbaには、Tulaa、Twiga Foods、M-Farmという3社のが競合が存在している。その中でもTwiga Foodsはこのマーケットの最大手で推定資金調達額は$25.3Mにも上る。

また、これまでの総利益も$7M を超えており、従業員数はTaimbaの20倍以上の150名ほどとなっている。

Twiga Foodsはこれまでに10回を超える資金調達を行っており、2018年の11月にはシリーズBでの資金調達を行っている。

主な資金調達先としては、Wamba Capitalから$10.3M、International Finance Corporation,TLcom Capital Partnersから$10Mなどがあげられる。

Taimbaの優位性

Taimbaは他の大手がまだ着手できていない地域を中心にサービスを展開していくことで競合優位性を保っている。

また、大手が収益を優先させるうえで優先することが難しい地域などにも積極的に参入しており、小さいマーケットでも独占状態を作ることで先行者利益を得ている。

小さな市場から独占

前述したとおり、Taimbaには最大手のTwiga foodsを始めとした3社の競合が存在する。

しかし、アフリカにおけるフードロス市場の規模自体が大きいことに加え、インフラの未発達によるサービスの広がりが遅延していることから小さい市場を独占する戦略をとっている。

また、他のサービスがレストランなどの商業施設を中心に展開しているのに対して、Taimbaは病院や教育期間などの公的機関にも対象を広げている。

長期的な関係性を築くことによって、安定したビジネスモデルの構築を目指している。

今後の展開

現在、Taimbaの展開地域はナイロビだけになっている。来年以降の展開としては、モンバサ、キスムなど周辺の地域にも拡大することを表明している。

また、この先5年間で同じモデルをタンザニア、ウガンダ、エチオピア、ルワンダに拡大することも決めており、アフリカ全体へとサービスを広げていくことを決めている。

投資者であるGMO coLabのJennifer Soltisは、「Taimbaは、東アフリカ全体に小さな経済圏を作る可能性を秘めた再現性のあるモデルである。」と今後の展望についてコメントしている。

※参照元:
https://afrikanheroes.com/2019/07/26/kenyan-agritech-startup-taimba-raises-100k-to-scale-operations/
https://disrupt-africa.com/2019/07/kenyan-agri-tech-startup-taimba-raises-100k-from-gray-matters-capitals-colabs/
https://afrikanheroes.com/2019/07/26/kenyan-agritech-startup-taimba-raises-100k-to-scale-operations/
https://taimba.co.ke/2014/08/28/i-am-the-link-between-farmers-and-mama-mboga/
https://www.crunchbase.com/organization/twiga-foods#section-funding-rounds

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