『TakaTaka Solutions』リサイクル率95%を実現した廃棄物収集・再利用

TakaTaka Solutionsは、ケニア・ナイロビで廃棄物収集、および資源リサイクル事業を展開しているスタートアップである。

“TakaTaka” とはスワヒリ語で「廃棄物」を意味する言葉で、廃棄物を回収してリサイクルする事業によって、清潔で健康的な生活環境の整備に貢献することを事業理念としている。

サービス概要

akaTaka Solutionsはナイロビ市内の住宅、企業、商店、工場から廃棄物を収集。それらの廃棄物を分別サイトで40種類以上に分別する。廃棄物は、有機廃棄物と、その他リサイクル可能なもの(紙、プラスチック、金属、ガラス)、残留廃棄物の3つに大別される。

収集した廃棄物の約2/3を占める有機廃棄物の一部は豚の餌として養豚業者に販売し、残りは3〜4ヶ月間の時間をかけて高品質の堆肥にし、農場に販売する。

他の紙、プラスチックといったリサイクル可能なものは、自社およびパートナー企業を通じて再利用する。 こうした手順によって、回収したすべての廃棄物のうち95%を再利用するという、世界でも最高水準のリサイクル率を実現している。

企業基本情報

起業家情報

代表:Daniel Paffenholz
出身:ドイツ
学歴:University of St Andrews卒(哲学専攻)
年齢:不明

会社概要

企業価値:不明
サービス提供国:ケニア
従業員数:約250名(2019年現在)
ホームページ:http://takatakasolutions.com/
推定資金調達額合計:不明

事業沿革

  • 2011年、ケニア・ナイロビにて事業開始
  • 2013年10月、米国Development Innovation Ventures (DIV)より$892,614の資金調達
  • 2017年7月~2018年12月 ロックフェラー財団より$90,000の助成金を受給
  • 2019年3月 イギリス政府の支援事業により最大£100,000の助成金と技術支援を獲得

市場背景

廃棄物処理はアフリカが抱える深刻な問題の一つである。ナイロビ市でも住民の大半は廃棄物収集サービスを利用する経済的な余裕がなく、 廃棄物全体の50%以上に当たる廃棄物が道路や河川などに投棄、あるいは材料を問わず燃やされるという状況が続いてきた。

こうした状況によって、住民の生活環境や健康が脅かされる結果を招いている。

TakaTaka Solutionsは、これまで廃棄物収集サービスを利用していなかった低所得者層も利用できる価格でサービスを提供するため、経費節減を実現する以下の取り組みを行った。

  • 廃棄物回収スタッフに地元の若者を雇用し、人件費を節減
  • 顧客自身に廃棄物を分別してもらう設備を提供し、分別のトレーニングを実施 が
  • 有機廃棄物の堆肥化やリサイクル可能な材料の他社への販売による再利用率の向上
  • 再利用率の向上による廃棄コストの低減

こうした取り組みによって、顧客1世帯あたり月額1ドルでの廃棄物回収サービスの提供を実現した。

サービス詳細

TakaTaka Solutionsはサービスを提供するクライアントに廃棄物を有機廃棄物、リサイクル可能廃棄物、残留廃棄物の3種類に分別するよう促している。

クライアントが分別した廃棄物を、専門のスタッフが分別サイトで45種類に分別し、有機廃棄物は有機肥料とバイオ炭として再利用する。有機廃棄物以外のリサイクル可能物は分類された後に、リサイクル産業に販売している。

また、東アフリカでは十分に認知されていない堆肥の利点を農家に知ってもらうため、研究機関と協力して各種試験を実施し、その結果を公表するといった活動にも取り組んでいる。

廃棄物の収集

TakaTaka Solutionsのサービス提供エリアはナイロビ市のほぼ全域に広がっており、有害廃棄物や危険物を除くあらゆる種類の廃棄物を収集している。 廃棄物の収集は、GPSを備えた専用のトラックによって行われている。

オフィスや商業施設、工場といった事業者のクライアントに加え、所得の高低を問わず一般家庭にもサービスを提供している。

TakaTaka Solutionsの事業フロー

※TakaTaka Solutionsホームページより引用

リサイクリング

収集した廃棄物の再利用や堆肥化のためには、まず廃棄物を分別する作業が不可欠となる。TakaTaka Solutionsの分別サイトで働く従業員の大半は地元の女性と若者で、廃棄物を45に上る種類に分けることができるように訓練されている。

分別サイトで廃棄物は、有機廃棄物、ペットボトル、アルミ缶などの種類に分類され、それぞれ大きな袋にまとめて保管される。

こうして分別された廃棄物の約95%が再利用され、リサイクルできない残留廃棄物として埋め立て地に廃棄されるのはわずか5%程度である。 1か月に約1300トンの廃棄物を収集・再利用しており、年間で10,000トン以上の温室効果ガスの排出削減を実現している。

SoilPlus

厳密な衛生管理と先端技術によって有機廃棄物から製造されるSoilPlusは、TakaTaka Solutionsが農場等に販売している上質な有機肥料である。ケニア政府が定めた有機肥料基準を満たしているだけでなく、品質を追求するために複数の研究機関と協力し、独自の試験を実施している。

今後の展望

TakaTaka Solutions の創業者でCEOを務めるDaniel Paffenholzが将来計画の一つに挙げているのは、ゴミ問題に直面しているナイロビ以外の都市に自社のサービスを委譲することだ。

限定された地域だけでなく、ケニア全体で廃棄物管理に取り組むことによって、以前から深刻な状態にあるゴミ処理の問題を解消する必要がある、とPaffenholzは考えている。

そうした将来の目標に向け、すでに具体的な試みを進めている。バナナの堆肥化装置の導入、これまでケニアに設備がなかったプラスチック用と発泡スチロール用のリサイクル機器への投資などだ。

同時に、他の廃棄物収集会社の廃棄物を自社の分別サイトに持ち込む仕組み作りにも取り組んでいる。

Paffenholzはナイロビから始めた自社のサービスをケニア全体へ拡大させ、アフリカのゴミ問題解消に貢献する事業にすることをめざして活動を続けている。

※参照元:
http://takatakasolutions.com/
https://newsroom.safaricom.co.ke/more-than-takataka/
https://www.nation.co.ke/lifestyle/dn2/Turning-garbage-heaps-into-goldmine/957860-4751420-93oetd/index.html
https://www.linkedin.com/in/daniel-paffenholz-54446412a/
https://www.globalinnovationexchange.org/innovation/taka-taka-solutions
https://www.rockefellerfoundation.org/our-work/grants/
https://www.africanews.com/2019/05/03/foreign-secretary-welcomes-more-than-64-million-of-british-funding-for-kenyan-industry/

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