『Tulaa』小規模農家へのコンサルティング、資金提供などを行う

Tulaa(TOO-lah)は、「バランス」とインド太陽暦の「10月」を意味するサンクスリット語「Tulā」(तुला)に由来している。

サービス概要

Tulaaが行なっているサービスは大きく分けて3つだ。

1. 資金提供

Tulaaでは、基準を満たした小規模農家に、肥料や種子など、農業資材の購入援助をおこなっている。Tulaaは、小売業者から農業資源を購入して、小売業者に代金を支払う。

Tullaが小売業者に支払った代金は、小規模農家がTulaaに分割で返済していく。返済の期間は数か月にわたる。

2. 衛星データ・人工知能を利用した農業技術支援

Tulaaは、衛星データと人工知能を利用して、小規模農家に農業技術のアドバイスをおこなっている。

衛星データと人工知能は、「農業をおこなう場所」「育てる作物」「購入した農業資材」などのデータを測定・蓄積している。

衛星データと人工知能に測定・蓄積されたデータから、Tulaaは小規模農家に対するアドバイスを作製する。

衛星データ・人工知能を利用した農業技術支援は、作物の育て方がわからないような小規模農家でも、適切なアドバイスを受けることができるサービスとなっている。また農家の調査コストを大幅に削減している。

3. 農作物の出荷量調整

Tulaaは、収穫前に予想される生産量を推定し、農家と買い手との間で農産物販売を仲介する。

具体的には、豊作時は安い値段で作物を市場に送り、不作時は高い値段で作物を市場に送ることをTulaaはおこなっている。こうすることで生産・販売、両者の利益確保が可能になるのだ。

以上がTulaaが行なっているサービスの概要である。Tulaaのサービスを受けた農家の純利益は143%以上になっている。アフリカ小規模農家とってTulaaのサービスがどれほど有益かがわかるだろう。

※参照元:
http://www.aptfsis.org/uploads/normal/Knoeledge2019/EPIS%20Workshop2019/Day4/Day4_4/Day4.4.2_Digital_Platform_Tulaa.pdf

企業基本情報

創業者情報

最高経営責任者:Hillary Miller-Wise
居住地:ナイロビ(ケニア共和国)
学歴:INSEAD(2010年入学、2011年卒業)
前職:「Esoko」 CEO(2015年10月~)

会社情報

サービス提供国:ケニア
従業員数:11-50人
ホームページ:https://www.tulaa.io/
推定資金調達額合計:$627K(2019年時点)

事業沿革

  • 2017 HillaryMiller-WiseがCEOを務めていたEsokoから分離する形で設立
  • 2017 “Facebook Africa Innovation Challenge 2017” 優勝($150,000獲得)
  • 2018 “MIT Zambezi Prize for Financial Inclusion Innovation”準優勝($30,000獲得)
  • 2018 AHL Venture Partnersから$627,000のシードラウンドを受ける
  • 2019 “Disruptive Agricultural Technology Challenge and Conference”
  • 2019 “Radicle Growth 2019” ファイナリスト

サービス詳細

Tulaaでは以下のような3つの戦略で収益化を図っている。

  1. 投入物の販売に対する仲介料
  2. ローンの信用拡大。
  3. 商取引の仲介料

以上3つでTulaaは収益を得ている。つまり、買い手が支払う金額と農民の価格の差が、Tulaaの収益源である。



Tulaaの将来のヴィジョン

最高経営責任者兼CEOのHillary Miller-Wiseは下の動画の中で、「Tulaaの将来のヴィジョン」について語っている。

Tulaaでは「アフリカでおこなわれる交易の主要な市場となること」を長期目標として掲げている。

さらにこの動画では「Tullaの未来のヴィジョン」だけではなく、Hillary Miller-Wise氏のアフリカ市場に対する思いも聞くことができる。

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