『Twiga Foods』8400の農家をサポート!ケニアで農家とベンダーを結ぶ物流スタートアップ!

Twiga foodsはケニアの物流スタートアップである。2017年にはアフリカ大陸のスタートアップで2番目に大きな資金調達を行っており、現在も拡大を続けている。

最初はバナナからスタートし、2019年現在は13の商品を扱い、8000の農家、5000のベンダーと取引を行っている。

企業基本情報

起業家情報

代表:Grant Brooke
出身:アメリカテキサス州
学歴:オックスフォード
年齢:33(2019年)

会社概要

企業価値:推定100億ドル以上
サービス提供国:ケニア
従業員数:300名(推定)
ホームページ:https://twiga.ke
推定資金調達額合計:35.4M(38億円)

Twiga Foods設立までの背景

代表のGrant Brookeはオックスフォード大学で流通の研究をしており2008年にケニアに訪れた。そこでケニアのバナナの価格を調べたところドバイと同程度だった事に疑問を持ち始めた。

ケニアでは96%の食品やFMCG(生活必需品)がインフォーマルセクター(中小規模の小売店)を通じて販売されていた。そこに至るまでに多くの業者が仲介しているのが価格が高くなる原因の1つでもあった。

またバナナに関しては50%以上のロスがが農家とマーケットの間で起こっている事もあり、価格が高くなっていた。そこでケニア国内のサプライチェーンを改善する事に動き出した。

設立当初~シリーズAまで

2014年11月にTwigaFoodsを設立した。最初はトゥクトゥクを使用し、バナナの配送を行なった。ケニア国内の農村地域へ行き、ナイロビとの価格差やバナナの生産場所を調査。その後、バイヤーとなるストリートベンダーを増やして行った。

ストリートベンダーへ売り掛けでバナナを販売。それぞれのベンダーの返済記録から与信管理をし、徐々に信用できるベンダーを増やしていった。信用が増えるとストリートベンダーへの取引量も増やし、貸倒れの最小化と売上の最大化を測った。

具体的には各ベンダーに48時間の信用期間を設けて、返済があれば追加でオーダーを受け、なければペナルティを作った。金の移動は全てM-pesaで行なった。
※M-pesaについては以下参照

https://www.lifehacker.jp/2016/09/160915m-pesa.html

“すべての顧客取引はモバイルアプリを介して行われるため、市場の方向性を把握するのに役立ちます。供給に対する顧客の需要に基づいて、私たちは価格を予測することができます”

“ All customer transactions are done through the mobile app, which helps us understand where the market is headed. Based on customer demand against the supply, we are able to predict prices, allowing us to plan better and advise our customers accordingly.”

(引用元:https://www.newtimes.co.rw/section/read/203821)

また農家のマップ作成を行い、各農家の供給能力や収穫時期をを予測した。同時にバナナのロスを減らす為にナイロビの倉庫、冷蔵室などに投資を行った。

そして2016年にシリーズAで10.3M(Wamda Capital, includes Omidyar Network,AHLなどから)の資金調達を行った。また同時期にUSAIDなどからも2Mドル(22億円)の助成金を受け取っている。

この時点でTwigaFoodsは4000件/週にオーダーを受け、1300人のストリートベンダーに供給を行なっていた。毎月30%づつの成長率があり、急速にサービスを拡大していった。

※参照元
http://disrupt-africa.com/2017/07/kenyas-twiga-foods-raises-10-3m-series-a-funding-round/
https://www.newtimes.co.rw/section/read/203821

世界銀行(IFC)の出資で集荷センター設置

シリーズAの資金調達後TwigaFoodsは29箇所の農作物回収センターを設置した。農家はその集荷センターへ農作物を持っていけば販売することができる。

“筆者が考える集荷センター設置のポイント”

  1. ロスの削減
    繊細なバナナは農家が収穫をしてからマーケットに運ぶまでにダメージを受ける。収穫後すぐに集荷センターに持って行く事で品質が保たれ、集荷センターからナイロビ間でもロスを減らす事ができる
  2. 集荷コストの削減
    小規模農家が多いケニアではバナナを各農家から集荷すると効率が悪く、コストがかかってしまう。集荷センターを設置する事で農家自らがバナナを運んでくれる。

また資金調達後TwigaFoodsはそれまで行なっていたバナナだけでなく、他の果物や野菜の取り扱う様になった。バナナの次はトマト、オニオンなどを扱う様になり、その後も徐々に商材を増やしてゆき現在は13種類を扱っている。

2018年11月頃、TwigaFoodsは世界銀行(IFC)から10Mドル(11億円)出資を受けたと発表した。TwigaFoodsは以下の様にコメントをしている。

“IFCとTLcomの投資により、より多くの農家に働きかけ、サービス提供の効率性を高め、高品質の食材や食品へのアクセスを増やすことができます。”

“The IFC and TLcom investment will enable us to reach more farmers, improve efficiency in service delivery and increase access to high quality produce and foodstuffs for vendors,” 

(引用元:https://www.newtimes.co.rw/section/read/203821)

また3月に代表のBrookeが執行役員となり、代表はNjonjo氏が務めている。TwigaFoodsのケニア以外の東アフリカを中心に新しいマーケットを探し、それまでBrookeは会社を経営する事に全ての時間を使ったが、新しい市場への拡大により多くのエネルギーを注ぎたいとのこと。

またTwigaFoodsは2019年度内に食品だけでなく、40~50の生活用品も扱うと発言している。

※参照元
https://weetracker.com/2019/03/28/kenya-twiga-foods-new-ceo/
https://www.standardmedia.co.ke/business/article/2001315412/twiga-foods-the-disruptors-in-the-mama-mboga-market

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