iMoSys(Intelligent Monitoring System)はICTの活用を目的として設立された、マラウィのスタートアップである。
サービス概要
iMoSysはIoTやAIなどの最先端技術を駆使して、様々な人々や企業が持つ資源のモニタリングシステムを開発している。モニタリングシステムは、生産プロセス、インフラストラクチャ、そして環境の様子など、様々な分野に適応する。
企業や実際に作業する人々がモニタリングシステムを利用することで、経費削減、生産性の向上、そして流通の効率化を可能にする。また、システムに蓄積された様々な情報を使うことで、より良い意思決定をすることができ、企業が持つ資源を有効活用することもできる。
加えて、iMoSysのモニタリングシステムのウェブサービスとモバイルアプリケーションを通して、よりよいチームビルディング、企業の現状から得られる情報を利用した戦略的な意思決定ができる。
iMoSysの代表的なサービスとして、Lilongwe Water Board(リロングウェ水道局)のリモート飲料水管理システム”iTap”が挙げられる(詳細は後述)。
※参照元:
https://www.linkedin.com/company/imosys-solutions/about/
企業基本情報
起業家情報
代表:Mayamiko Nkoloma
出身:マラウィ
学歴:The University of Sheffield(MSc in wireless communication)
生年月日または年齢:不明
会社概要
企業価値:非上場企業
サービス提供国:マラウィ
従業員数:11~50人
ホームページ:https://www.imosys.mw/
facebook:https://www.facebook.com/imosys/
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/imosys-solutions/
推定資金調達額合計:不明
事業沿革
- 2011年、設立
- 2018年6月、Sisenseの正式パートナーである南アフリカのAzukaとパートナー契約を結ぶ
※参照元:
https://www.linkedin.com/in/mayamiko-nkoloma-873aba11b/
http://www.imosys.mw/2019/06/13/imosys-azuka-perfect-tech-partnership-2/
市場背景
2017年の時点でマラウィの真水の供給率は都市部で87%、地方で63%だった。今後も続く人口増加により、1人あたりの供給量が6割程度になり、水不足になることが懸念されていた。
また、既に始まっていた都市部や郊外の人口増加に既存の給水施設では対応しきれず、水道事業会社は機会損失が多く運営コストを調達することができない、という状況も続いていた。
そのような状況で、以下2点の解決が求められていた。
- 資金不足により、機能不全寸前の農村地帯の給水
- 給水キヨスクの管理者や水道事業会社の杜撰な金銭管理
※参照元:
https://mobile.crowdicity.com/cocreate.itu.int/idea/1903180
サービス詳細
リモート飲料水管理システム “iTap”では、太陽光発電で稼働する無人給水キヨスクから、あたかもATMからお金を引き出すかのように、ユーザーはICカードを使って365日24時間いつでも水を買うことができる。
また、水道局はキヨスクに支払われた水の代金をリモート管理することができる。
※画像引用元:
https://www.facebook.com/pg/imosys/posts/
このことにより、大きな問題であった給水地点の稼働率アップとコスト削減、そして水道事業者の杜撰な金銭管理の解消に成功した。
iTapのキヨスクには、ユーザーが水量を指定するパネルとRFIDカードセンサーが実装されており、それらが連動して、指定された水量で水のバルブ開閉を行ったり、クレジットの残高計算をする。
※画像引用元:
https://www.facebook.com/pg/imosys/posts/
加えて、 GSM/ GPRSモバイル通信機能も備えており、ユーザーの消費トレンド、売上管理をリアルタイムで行うことができる。ユーザーも水の購入にモバイルマネーを使うことができる。
※参照元:
https://medium.com/@kristungati/9-malawian-startups-and-entrepreneurs-to-watch-in-2019-d9f0b94fd493
https://mobile.crowdicity.com/cocreate.itu.int/idea/1903180