『Mozambikes』モザンビークの人々に低コストで自転車を提供

Mozambikesは低価格で質の高い自転車を提供するモザンビークのソーシャルベンチャーである。

サービス概要

モザンビークなど移動手段が徒歩に限られた地域に、低コストで品質の良い自転車を開発し、効率的な交通手段を提供することが主な事業。企業に対して自転車の広告スペースに自社のロゴや社名を入れられる広告販売も行っている。

これまで7,000台上の自転車を販売した実績があり、2020年までには年間販売台数が2万5,000台に到達すると予測されている。

Mozambikesは手頃な価格で自転車を販売し、最貧困層の生活を改善する手助けを行っている企業だ。自転車は所得を得る機会を作り、医療やきれいな水を提供する橋渡しの役目を担い、経済やコミュニティの発展を促している。さらに自転車は燃料を用いないので、環境にも配慮されている。

企業基本情報

起業家情報

以下の2人によって設立されている。
代表:Rui Mesquita
出身:ポルトガル
学歴:不明
年齢:不明

代表:Lauren Thomas
出身:アメリカ合衆国
学歴:ノースカロライナ大学チャペヒル校
年齢:不明

会社概要

企業価値:非上場
サービス提供国:モザンビーク
従業員数:12名
ホームページ:https://www.mozambikes.com
推定資金調達額合計:不明

事業沿革

  • 2008年 Rui氏とLauren氏が短期プロジェクトでモザンビークに移住
  • 2010年 Rui氏とLauren氏の共同で『Mozambikes』を設立
  • 2013年 モザンビークの首都マプトに自転車レーンを整備

主な受賞歴

  • SIDA/Innovations Against Poverty
  • USAID Innovation Development Ventures
  • the William James Foundation(アフリカ・アワード、ベンチャーステージアワード準グランプリ)
  • Cartier Women’s Business Initiative(ファイナリスト)
  • SEED Award Winner
  • BIDNetwork Women in Business competition(ファイナリスト)
  • Echoing Green Fellowship(セミファイナリスト)

市場背景

モザンビークでは内戦終結後、20年近く経過した。しかし貧困状態がいまだ続いており、54%の人々が貧困ラインを下回って生活している。

特に農村部の人々のほとんどは1日1ドル未満の生活を余儀なくされている。そして70%が非公式経済(※2)で働いていると推定され、彼らの収入源となる農業で作られたものを市場へと運ぶ必要がある。

また、学校や診療所に行くためには高い交通費が必要であり、既存の自転車は品質が悪く、また値段が高いので手に入りにくかった。

さらに自転車は現地で生産されておらず、輸入するためのコストが非常に高い。そこでMozambikesは低価格の自転車を提供するために、移動式の広告運用をスタートさせる。

企業が自転車に自社のロゴや社名を入れるというコンセプトだ。Mozambikesが提供する自転車の広告費は2,500メティカル(約4,000円)で、他の広告媒体よりも安い。

これにより、モザンビークで3,500メティカル(約6,400円)で販売されていた自転車を999メティカル(約1,600円)で販売可能になった。そして、企業が直接自転車を購入することもでき、従業員に支給することも可能だ。

これらの結果、他のメディアが届かない遠隔部の農村地域に広告が入った自転車が運ばれるという革新的な広告運用を実現した。

Mozambikesの自転車は、雇用や所得創出の機会を増やすだけでなく、健康状態の改善、子供の死亡率の低下、社会問題の解決にも繋がっている。

(※2)非公式経済について:
国内総生産統計にも現れない経済部門。課税されず政府機関の関与も受けていない。

サービス詳細

Mozambikesの顧客は2種類。1つ目は企業や市民社会団体である。それぞれにブランド化された自転車を購入可能だ。

Mozambikesでは、各企業にニーズに合わせたプログラムを提案している。2つ目はモザンビークの自転車を利用する人々である。農作物を市場に運んだり、子供を診療所に連れて行ったりすることで、生活の質を大幅に向上させている。

Mozambikesの自転車は市場の類似品よりも高品質で頑丈だ。現地で組み立てることで雇用創出などの経済に貢献している。

世界中の人々がMozambikesのウェブサイトを通じて自転車を寄付することも可能だ。そして寄付された自転車を1日あたりの収入が2ドル以下(約210円)の人々に提供している。

Mozambikesは女性ライダー向けのワークショップや交通安全キャンペーンなども提供し、モザンビークの自転車産業の発展を目指している。

参考:https://www.theguardian.com/sustainable-business/2015/nov/17/how-bicycles-are-creating-opportunities-and-employment-for-mozambicans

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