『TeamApt』主要銀行の決済ネットワークとモバイル決済も展開

TeamAptはナイジェリアのフィンテック・スタートアップである。

サービス概要

「Moneytor」主要銀行間をネットワークで繋ぎ、振込と受取におけるステップを少なくして、よりスムーズに透明性高く銀行間送金を実行できるようにしたシステム及びソフトウェア。

個人の資産管理もソフトウェア上で一元管理できる。イメージとしてはオンラインバンキングである。それが1つの金融機関だけでなく、複数の金融機関をまたいで一覧表示が可能。

「Aptpay」QRCodeを利用したモバイル少額決済事業。Moneytorで構築したネットワークを使い、売買データのやりとりを高速処理することが売りである。
イメージとしてはApplePayである。

ナイジェリアにおいて、スマートフォンのNFC技術を用いたコンタクトレス決済を広めようとする野心的な試み。

At the forefront of digital transformation, we are committed to #CreatingFinancialHappiness for Africans. #TeamApt #banking #digital

Team Aptさんの投稿 2019年6月25日火曜日

企業基本情報

起業家情報

代表:Tosin Eniolorunda
出身:ナイジェリア ラゴス市
学歴:Obafemi Awolowo University: Bachelor’s degree Mechanical Engineering
経歴:
2009-2014 Software engineer: Interswitch Limited
2014-2015 Software manager: Interswitch Limited
2015- CEO: Team APT

会社概要

サービス提供国:ナイジェリア ラゴス市
従業員数:72名
ホームページ:https://teamapt.com/
推定資金調達額合計:550万ドル

事業沿革

  • 2015年、TeamApt創業
  • 2015年、ビジネス・マネジメントソフトウェア「Moneytor」リリース。
    Sterling Bank Nigeriaと協業して、モバイル決済アプリとオンラインPOSシステムを開発。
  • 2018年、モバイル決済システム「AptPay」リリース。
    Moneytorと共にセールスを展開。国内外26の銀行と提携、月間1億6000万ドルの決済に関与。
  • 2019年、550万ドルの資金調達に成功。

市場背景

創業者のJean Claude Gouesseはかねてよりナイジェリア国内の銀行内送金に不便さを感じていた。振込と受取における手続が煩雑で、決済データのやりとりがスムーズにできなかったのである。

Interswitch Limitedでの6年間、決済システムと送金プログラムの設計に従事。2015年に独立。まずは「Moneytor」の開発に着手し、銀行間送金プログラムの簡素化を目指してシステムを構築。

「Moneytor」のネットワークとシステムの信頼性が認められ、今では国内外26の銀行と提携している。「Moneytor」ソフトウェアに含まれる資産管理機能と合わせて、事業者の日々の送金と入出金をサポートしている。

サービス詳細

「Moneytor」の長所は、パソコンの画面上で、決済履歴や預金残高などをユーザー自身が口座等を複数保有していても一覧表示にして見ることができる点だ。

TeamAptは、これまで以上に簡単な口座管理を目指した。既存の銀行口座の管理はもちろんのこと、複数の通貨やビットコインに代表される暗号通貨、その他の資産を横断的に1つのソフトウェアで管理できるようにし、支払いに関しても複数の手段を統合して行えるようにしたのである。

同時に、マネジメントおよびコンサルタント機能も併せ持っているので、将来の事業展開をこのソフトウェアを通して展望することもできる。

銀行側にしても、(承諾があればだが)取引先の資産状況をクリアに見ることができるので、今後の融資や返済計画のアプローチが練りやすい。オンライン上での商品紹介がスムーズに行えるのだ。


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現在TeamAptは、「Moneytor」と合わせ「AptPay」の展開にも力を入れている。「AptPay」はスマホを利用した少額決済システムである。QRコード決済とNFCコンタクトレス決済を用いたPOSシステムに対応しており、小規模店舗ではこのシステムだけで事業を開始できるほどの豊富な機能に対応している。

事業主にとっては、BtoCやBtoBに関わらず日々のお金の流れがパソコン画面で確認できる。この点は現金決済の時間のかかるやり取りとは異なる点だ。当日のキャッシュフローをリアルタイムで確認できるため、決済に関する不安が減少する。

またAptPayは事業主だけでなく、一般消費者の決済ポータルになることも視野にいれている。TeamAptの開発した銀行間送金システムは、少額決済においても、いかんなくその威力を発揮している。

銀行やカード会社が顧客囲いこみによるネットワークを構築するよりも先に、多くの銀行と既存のカード会社を横断する決済ネットワークを構築したのである。
上述した「Moneytor」と「AptPay」の利便性と、システムの強固なセキュリティが認められ、ナイジェリア中央銀行からライセンスを発行された。これにより、中央銀行の決済の一部を担っている。

今後の展開

中央銀行からのライセンス取得など、ナイジェリアで一定の地位を築いたTeamAPT。「AptPay」を用いたモバイル決済も、徐々に国内に浸透している。
次の目標はガーナである。

ナイジェリアとのつながりが深く、国内銀行が数多く進出しているからだ。また、ケニア、リベリア、南アフリカでのローンチの準備も始めている。あわせてセネガルとカメルーン、エチオピアに関しても進出を見込み、事業チームを立ち上げた。

しかしナイジェリア国内のモバイル決済分野では、強力なライバルが存在する。Paga(http://mypaga.com)である。ユーザー数は1400万人を超えており、他の企業を寄せ付けない。Pagaの強みはメッセージングサービスを用いた簡易送金である。

ただ、この先のスマホの普及を見通せば、ネットワークにおいて技術力に定評のあるTeamAptに軍配が上がるだろう。今後北部アフリカを中心に、事業を展開することになる。注目のフィンテック企業である。

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