『Isoko nya』個人間で商品の売買が可能なプラットフォームを提供

isokoはルワンダのスタートアップである。

サービス概要

ルワンダを含むアフリカでは、多くのECスタートアップが誕生している。

そのECスタートアップの中でも、求人や不動産などの様々な商品の出品が可能で独自の無料のCtoCおよびBtoC、BtoBなどの広告プラットフォームを提供し、ECサービスを展開しているのがIsokoNowである。

「isoko」とはルワンダの言葉で市場という意味である。

企業基本情報

代表者情報

創業者兼CEO Habimana Eddy

会社概要

サービス提供国:ルワンダ
推定従業員数:1~10名
ホームページ:https://isokonow.com/

事業沿革

  • 2017年、Habimana Eddyによって設立
  • 2019年現在、月に何十万ものユーザが利用する一大ECプラットフォームへと成長

サービス詳細

IsokoNowは人々が自由に商品を出品し、お互いに取引することができるECプラットフォームサービスを提供しているECスタートアップである。

小規模事業者でも無料で自身の商品をtoC向けに出品することができる。BtoC,CtoCのどちらにおいてもユーザは商品情報にアクセスすることができる。

IsokoNowの最大の特徴は、その取引できる商品の多様さにある。電子機器、不動産、自動車やさらにはペットまで出品することができ、家具や家電のみなどの消費財のみを出品する一般的なECサービスでは取引がされていないようなものでも、取引することができる。

さらに、IsokoNowはモノの取引だけではなく雇用情報の流通を通じたヒトの流通の改善も行っているため、求人の広告を出すこともでき、ただのECプラットフォームではなく、無料の広告プラットフォームへとその価値を高めている。

商品の購入を検討している人は、出品者と直接コミュニケーションをとり、取引を成立させる。

またIsokoNowは、プレミアム会員になることで優先的にプラットフォーム上で商品を提示できる。出品者は個人であっても法人であっても、IsokoNowの利用規約とプライバシーポリシーを満たせばプレミアム会員として優先的に商品を提示できる。

現在、プレミアム広告には次の3つの支払いオプションがある。モバイルマネー、現金/小切手、銀行振込のうちのオプションのいずれかを選択して、プレミアム広告の料金を支払うことができる。

ルワンダの小売市場では、流通面でインフラが整備されておらず、人々が満足に商品の情報にアクセスできない。そういった中で、IsokoNowは電子機器の取引や不動産取引など流通における情報の非対称性を解消することができる。

IsokoNowは商品提供者と購入者が直接取引を可能にするプラットフォームを構築し、ルワンダの商品情報の透明化をしている。

ルワンダのEC市場の状況

政府がICT立国を宣言していることからも、世界のEC市場の中で、ルワンダは多くの企業が注目している。

2016年には中国のEC最大手アリババ集団が「世界電子商取引プラットフォーム」(eWTP)」の拠点をルワンダに作ることを発表している。

さらに2017年には、日本のDMMや、Jumiaもルワンダに拠点を設置しており、ルワンダのEC市場は世界的な注目を受けていると言える。

世界の大企業がルワンダに参入している中で、ルワンダのEC市場は徐々にではあるが拡大しつつあり、PikkoStores,Store2door,Hmartなど多くのEC系のスタートアップが生まれている。

PikkoStoresはルワンダ国内外問わず様々なブランドが出品が可能であり、ユーザがお気に入りのブランドを見つける体験を提供しているBtoCのECスタートアップである。

Store2doorはアメリカの商品をサウジアラビアでも受け取れるサービスを提供しているECスタートアップである。また、Hmartは主に食料品を扱ったECスタートアップである。

同じEC系のスタートアップであっても、出品しているジャンルは多岐に渡っており、IsokoNowは不動産や車、デバイス機器などのジャンルでユーザを集めている。

ルワンダのEC市場の課題

ルワンダのEC市場は間違いなく拡大しているが、多くの課題も残っている。主な課題としては①インターネットアクセスユーザ数の拡大②配達などのラストワンマイル問題がある。

①のインターネットアクセスユーザ数の拡大については、2017年時点で、隣国のケニアなどに比べるとルワンダのインターネット利用者割合は37%(ケニア72%)と低く、モバイルマネー利用額のGDP比率はルワンダ16%、ケニア50%と大きく差がある。

またルワンダのスマホ普及率は20%と言われており、多くの人は3G回線を使用したガラケーを使用している。

②のラストワンマイルのでは、ルワンダでは、自宅の住所が明確になっておらず、自分が注文した商品が届かないなどのトラブルが発生するためECサービスにおける顧客体験の共有をすることが難しい。

そのため、既存の流通システムを活用するのではなく、企業が独自に流通チャネルを確立していく必要がある。

今後の展望

ルワンダのみではなく、アフリカ全土にECサービスが拡大していくには流通システム、スマホインフラの改善などの多くの課題が解決されていく必要がある。しかし、国際貿易センターは2025年までにアフリカのEC業界は7.5兆ドルほどの規模に成長すると予想している。

IsokoNowはさらにユーザを獲得し国際基準のプラットフォームの作成を今後の目標としている。プラットフォームの構築とともに、どのようにルワンダの流通が変化していくのかは、今後のアフリカのEC市場の発展を見ていく上で重要な役割を果たすと考えられている。

※参考記事:
https://ecnomikata.com/column/20094/
https://ecnomikata.com/column/21930/
https://ecnomikata.com/column/21121/
https://abp.co.jp/perspectives/column/ejumia.html
http://xn--rck1ae0dua7lwa.com/rwandanote/2019/10/13/250startups/#250Startups-2
https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/11/9cb9288b54471676.html
https://isokonow.com/

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