『Giraffe』100万人の求職者と企業を結びつける人材プラットフォーム

Giraffeは南アフリカのスタートアップである。求職者と雇用主を結びつける、モバイルプラットフォームを提供している。

サービス概要

Giraffeが提供するサービスは、南アフリカの求職者と雇用主をオンラインで結びつけるプラットフォームだ。

Giraffeには100万をこえる求職者が登録している。彼らを選別するのに、採用担当者の操作は一切必要ない。雇用主が求める人材のリクエストを送信するだけで、適切な人材をピックアップしてくれる。

担当者はGiraffeが自動でスクリーニングした候補者の中から、自社の希望にマッチする人材を選び、SMSで連絡し、面接の機会をスケジューリングすることができる。迅速で簡単に、適切な人材を採用することが可能になるのだ。

企業基本情報

起業家情報

代表:Anish Shivdasani(アニッシュ・シブダサニ)
出身:イギリス
学歴:ケンブリッジ大学で修士号、シェフィールド大学で遺伝学の博士号取得。
生年月日または年齢:40代前半

会社概要

企業価値:不明
サービス提供国:南アフリカ
従業員数:不明
ホームページ:https://www.giraffe.co.za/recruitment
推定資金調達額合計:150万ドル以上

事業沿革

  • 2014年 Giraffeを創設
  • 2014年 Omidyar Network(※2)から100万ドルを調達。
  • 2015年 Giraffeリリース。
  • 2016年 Seedstars World Summit(※1)の勝者となる。賞金50万ドル獲得。
  • 2018年 Vumela Fund(※3)から2回目の資金調達(金額不明)
  • 2018年 YES initiative(※4)へのサポートを発表

(※1)Seedstars World Summitとは
Seedstars(スイスの民間企業)の運営する世界一のスタートアップを競い合う世界大会。世界中から10万人以上がSeedtarsネットワークが属しており、起業家と投資家を結ぶ役割を果たしている。

(※2)Omidyar Networkとは
eBayの創設者であるPierre Omidyarとその妻のPamによって2004年に設立された。2019年にはこれまで複数の営利企業や非営利組織に、16億4,000万ドルを献金したと公表している。

(※3)Vumela Fundとは
2009年に設立されたファンド。南アフリカの雇用を創出することで貧困を緩和し、投資家に利益をもたらすためにスタートアップ企業に投資して育成することを目的としている。

(※4)YES initiativeとは
Youth Employment Services (YES) initiativeとは、2018年に南アフリカ政府主導で立ち上げられた青年雇用サービスである。南アフリカの100万人の若者たちに働く力を与えることを目的にしている。

市場背景

南アフリカでは失業率が約27%となっており、その多くが若年層となっている。失業率の高い原因の1つは、過去の歴史にあるアパルトヘイトである。

南アフリカ最大の黒人居住区だったソウェトはアパルトヘイトへの抵抗のシンボルであり、ネルソン・マンデラの本拠地でもあった。

このソウェトは現在も黒人の社会的、階級的な分断を具現化して見せている。豪華な邸宅や車がある一方で、貧民街や高い失業率の場所にもなっている。

南アフリカの人口の大部分が、ビジネスエリアから非常に遠くに住んでいる。彼らは自分たちの居住区から、ビジネスエリアにアクセスすることができない。公共交通機関は非常に高価で、彼らの移動を困難にしている。

しかし、近年ではモバイルの普及率が高まり始め、2018年には人口5,742万人に対して携帯電話の加入件数は9,188件、インターネットの普及率は54%に到達している。

それまでインターネットを利用したことがなかった人々も、インターネットにアクセスする主な手段としてモバイルを使いはじめた。さらにスマートフォンがスタンダードになり始め、PCを使用したことがないという人でも、インターネットの利用が可能になっている。

こうしたインターネットの普及を背景に、Giraffeではモバイルテクノロジーを使用して求職者と雇用者を一致させる方法を考えた。

「南アフリカにはこれらのタイプの仕事に従事している900万人、さらに経済のこの部分に参加する可能性があるが現在失業している人々が2,000万人います」とCEOのAnish Shivdasaniは言っている。

一方で、雇用のミスマッチングが生じており、人材を確保できずに悩んでいる企業も多く、転職率も高いことが問題である。こうした求職者側と雇用主側、双方の課題を解決するためのプラットフォームを解決したのがGiraffeのサービスである。

サービス詳細

Giraffeのサービスをまとめる。

  • 求職者はAIを利用した職業の検索や申し込みができる。
  • 求職者の略歴をもとに、AIが雇用者の求める条件とマッチングするようにスクリーニングし、48時間以内にベストな候補者の情報を提供できる。
  • 求職者は無料でアプリを使用でき、雇用主も1ヶ月5件までの求人情報を無料で投稿できる。
  • 投稿数が無制限になる有料プランもある。詳細はGiraffeのHP(https://www.giraffe.co.za/recruitment/giraffe-pricing-and-plans )を参照。
  • 雇用者側は会社の規模や採用希望人数などに基づいて、費用を支払う。
  • 従来の職業仲介業者を使用するよりも安く、早く、お互いにマッチした求人機会を得ることができる。
  • 雇用者に対して、求職者の犯罪歴、履歴書のチェックなどのサービスが提供される
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