Health Qは南アフリカのスタートアップである。ヘルスケア商品の研究開発、情報発信を生業とする。
サービス概要
ケープタウン近くのStellenboschに本拠地を構えるスタートアップ企業である。デジタル分野の知見を用いて、情報発信などを通して健康な生活を支援している。
また様々な企業とタイアップをして手に入れた健康に関する知見をプラットフォーム化し、その情報をもとにした商品の研究開発などを行っている。
企業基本情報
起業家情報
代表:Laure Olivier
出身:Groot-Marico
学歴:University of Pretoria
年齢:不明
会社概要
企業価値:不明
サービス提供国:南アフリカ
従業員数:公開情報なし
ホームページ:https://healthq.co/
推定資金調達額合計:公開情報なし
事業沿革
- 2009.9 南アフリカで開催されたBIO-2-BIZビジネスプランコンペティションにて紹介される。
- 2010 Heaith Q を立ち上げる。
※参照元
http://www.sablenetwork.com/insights/expert-views/laurie-olivier-10
設立までの背景
創業者の背景
CEOのOlivierは、イスラエルと米国に投資する先駆的なシードステージのベンチャーキャピタルである。
彼はまた、Reinet Investments, 4Di CapitalなどのVC会社のパートナーでもある。
20を超える上場および非上場企業の取締役を務めてきた経験を持つ。現在、SAおよび米国のさまざまなテクノロジー企業の役員を務めている。
プレトリア大学で電子工学を、南アフリカ大学でB.Com(優等学位)を取得。
その後に彼は2007年から2009年までアメリカイスラエル商工会議所(AICCSE)の会長を務め、南アフリカの産業科学研究評議会の商業化顧問を務めたサザンキャピタルフォーラムの理事にもなっている。
ジョージア工科大学のベンチャーラボの顧問も務めてる。 Health Q設立までにも企業を数多く立ち上げている、所謂起業家である。4Di TechnologiesやLife Q(アメリカに本社のあるヘルスケアスタートアップ)などがこれに当たる。基本的に、デジタル分野に注力してきた背景がある。
今回、Health Qの設立に際しては、上述の通りコンペティションで優秀な人材を見つけ、そのメンバー(Dr. Riaan Conradie (PhD): Executive Founder、Franco du Preez (PhD): Chief Science Officer、Kora Holm: Vice President of Researchがこれに当たる。) と、ともに資金を投入し立ち上げた会社となっている。
問題点
VCが強力な権力を握っているということで、経営に対して彼らの意見が強く反映される点があげられる。それぞれのVCが出資者として名を連ねているため、彼らにはただの資金援助者としての権力以上の力が与えられる。
これは長所ともなりうる。例えば、研究者及び技術者サイドが市場が求めるレベルを超えた品質の研究開発に勤しんだ結果、市場のニーズから乖離した製品となるオーバースペックが発生しうる。
そこを研究者のみだけでなく、消費者側の視点も持てるのが強みである。
創業者兼現CEOのLaure Olivierは、長所でもあり短所にもなりうるということを取材にて発言している。
※参照元
http://www.sablenetwork.com/insights/expert-views/laurie-olivier-10
今後の展開
高い技術力が参入障壁になりうる。現在、デジタル分野の技術者は世界的に欠乏しており、この人材の奪い合いが起きている。
その中で、すでにサービスを提供できるレベルの人材を確保できている点は他社との比較優位になりうる。
ただ、HealthQもデジタル分野の人材確保にいそしんでいる様子が彼らのHPからも予想できる。この、人材という観点がこの企業の競争において重要な観点になる。
取材にて代表であるLaure Olivierは以下のように回答している。
長期的な目標としては、ネットワークを通して、投資機会を作り出し、HealthQに投資家が参加できるよ環境を整える。
「Another long-term goal associated with HealthQ is of course to identify global investment opportunities in the wellness space through the networks and reach of HealthQ.」
世界の投資家からの投資対象となるように企業を成長させていきたいといった姿勢がうかがえる。
※参照元
https://m.facebook.com/laurie.olivier2
http://www.sablenetwork.com/insights/expert-views/laurie-olivier-10