『Invoice Worx』中小企業向けの新しい融資制度!注文書をアップロードして資金を受ける

Invoice Worxは、南アフリカの新興企業である。

サービス概要

Invoice worxは、中小企業が融資を受ける際にかかる時間と費用を削減するために、中小企業と貸し手を結びつけるオンラインプラットフォームを提供している。

中小企業は今後必要になる在庫の注文書をプラットフォームにアップロードして、投資家からオファーが届く仕組みとなっている。

これまで南アフリカの中小企業の70%は、コンプライアンス違反やクレジットの健全性などの理由で、融資の申請の際に拒否されていた。

Invoice worxは中小企業の融資へのアクセスを増やし、取引における時間を短縮するソリューションとして市場に参入した。

オンラインプラットフォームは、財務情報のオンラインリポジトリとして機能しており、財務情報をデジタルで照合、保存、取得できる。

この情報が信用スコアとして審査され、貸付申請のために異なる資金提供者に送信されることで、融資のやり取りを効率化している。

また注文書や在庫など具体的な形で金額が提示されているので投資家も資金を提供しやすい仕組みとなっている。

企業基本情報

起業家情報

代表:Siya Ntutela
出身:南アフリカ
学歴:南アフリカ大学
生年月日または年齢:不明

会社概要

サービス提供国:南アフリカ共和国
従業員数:不明
推定資金調達額合計:70,000米ドル

事業沿革

  • 2015.11 Standard Bank FINTECH Pathfinder(※1)のTOP10ファイナリスト
  • 2016.10 the Bank of America Merrill Lynch FINTECH competitionで100万ランド(70,000米ドル)の資金獲得
  • 2018.9 AlphaCode Accelerateプログラム受賞

※参照元
https://www.linkedin.com/in/siya-ntutela-1a0285132/

(※1)Standard Bank FINTECH Pathfinderとは
240のFINTECH新興企業が参加したStandard Bankが主催するコンテストである。AlphaCode Accelerateプログラムは、4社からのメンターシップ、専門家の指導、サポートサービスを受けられるプログラムである。

南アの金融政策と市場背景

南アフリカでは、中小企業が金融機関から融資を受けることが非常に難しく、70%の企業は融資が通らない現状がある。

南アフリカランドの政策金利は6.5%である。南アフリカに本拠を置く地方銀行であるAfrican Bankでは、貸付金利は15~27.5%としている。また担保率は50%とされているが、中小企業に融資する場合は信用リスクが大きいため、より価値の高い担保を要求される場合がある。

そのため在庫フローや、商品の発注をする際に必要となる現金を準備することができないため信用格差が生まれている。この中小企業の信用格差は42億米ドルと推定されている。

多くの競合他社の調査結果によると、お金の不足は問題ではないことが明らかとなった。問題なのは、プロセス・時間・コストの非効率性であり、これらが中小企業の信用格差を広げる最大の問題である。

Invoice worxが提供する提供するオンラインプラットフォームを通してこの問題に対して在庫という観点(詳細は後述)からアプローチをしていき、アフリカの中小企業全体の信用を民主化することを目指している。

※参照元:
https://www.researchgate.net/publication/325199755_SME_Financing_in_Africa_Collateral_Lending_vs_Cash_Flow_Lending
http://disrupt-africa.com/2016/10/sas-invoiceworx-will-speed-up-loan-applications-for-smes/

サービス詳細

中小企業はInvoice worxが提供するオンラインプラットフォームを利用して融資を受けることができる。

融資の方法には二つのパターンがある。

  1. Purchase Order Funding(注文書資金調達)
  2. Inventory Funding(在庫資金調達)

Purchase Order Funding(注文書資金調達)

商品を再販するために生産または取得する必要がある企業向けの資金調達オプションである。簡単ないくつかの手順で資金調達をすることができる。

  1. 融資を受けたい企業が顧客からの発注書を受け取る
  2. HP上で必要な書類をアップロードして申請
  3. コンサルタントから連絡が来る
  4. 投資家からオファーが届く

資金調達コストはエンドカスタマーの信用と、商品に対する支払い能力に依存しており、各投資家が独自の料金(リターン)を請求する。またエンドカスタマーに商品が事前販売されている限り、発注書に記載されているコストの100%が保証される。

Inventory Funding(在庫資金調達)

Purchase Order Funding(注文書資金調達)と取引手順は似ているが、違う点として、事前販売されている商品に対してではなく、投資家は新しい在庫を購入したり、今後販売される既存の在庫に対する融資となる。

信用スコアの収集

Invoice Worxでは、まず中小企業オーナーと現金ベースで3〜6ヶ月間取引を行って、それに基づいた信用情報を作成し、取引限度額を設定する。オーナーはスーパーなどの店頭で出入金を行うことができる。

またUSSDコードを使用して、オーナーはオンライン上でも残高照会や出入金を利用することが可能である。

※参照元:
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/dc0d01678915e238/20180042.pdf

サービス拡大の秘訣

Invoice Worxはすでに存在する商品や、今後使われる商品が具体的な注文書に落とし込まれた時に資金調達を行なっている。

投資した金額がどこに使われるかなどの心配がなく、かつ、ある程度の実績が見込まれた商品に対する投資であることからリターンの確率を上げている。逆に中小企業にはある程度の実績や金融リテラシーが求められる。

Ntutela氏は、サービスの価値に対して次のように語る。

“資金提供者は、当社のプラットフォームを使用して取引を調達することによる、顧客獲得のコストを削減することもできます。私たちの信用調査とスコアリングのプロセスは、実際に私たちのサービスの背後のエンジンとしてあり、従来の貸し手よりも効率的で、クレジット申請のプロセスを数週間から数時間に短縮します。”

“The funders can also reduce their cost of client acquisition by using our platform to source deals. Our credit vetting and scoring process is really the engine behind what we do, making us more efficient than traditional lenders, and reducing the credit application process from weeks to hours,”

※参照元:
http://disrupt-africa.com/2016/10/sas-invoiceworx-will-speed-up-loan-applications-for-smes/

今後の展開

Ntutela氏は、今後の展開について以下のように述べている。

“私たちは、多様な投資家を集めるために、SADC(南部アフリカ開発共同体)の投資家達と話しています。私たちの意図は、アフリカの中小企業全体の信用を民主化することです。”

“We are already having talks with various lenders in the SADC region for including them in our platform. Our intention is to democratise credit for SMEs in Africa as whole”

スタートアップは、当初は南アフリカでローンチする予定だが、プラットフォームは中小企業と世界中の貸し手がマッチングできるよう、世界的に展開できる構築となっている。

しかしながら、Invoice Worxの普及を妨げる障害として、fintechが南アフリカで比較的新しく、ほとんどの伝統的な貸し手がまだそれを理解していないことであった。

Ntutela氏は、「私たちが作ろうとしている仕組みを、投資家に教育することに時間を投資していく」と述べている。

※参照元:
http://disrupt-africa.com/2016/10/sas-invoiceworx-will-speed-up-loan-applications-for-smes/

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