『Mscan』スマホで胎児エコーを実現してウガンダ妊婦と胎児を救う

Mscanは、資源に乏しい環境で、妊娠中の母親のために低価格でモバイル超音波を提供するウガンダのスタートアップ企業である。

サービス概要

これまで適切な検査を受けることができなかった妊娠中の母親が、Mscanの移動式超音波機器で簡単に、低価格で超音波検査を受けることができるようになった。

超音波プロープをスマホやパソコン、タブレットに接続して胎児の様子を確認することにより、妊娠中に発生する合併症を超音波で発見し、適切な介入を行っている。

その結果、今まで適切な検査を受けられなかった母親たちや胎児の多くの命を救うことができている。
また、母親と胎児のリスクをより詳しく知るためのさらなる超音波機能の性能向上に取り組んでいる。

企業基本情報

起業家情報

代表:Menyo Innocent
出身:ウガンダ
生年月日:1993年8月30日
学歴:
2013-2017年 Makerere University Bachelor’s of Science in Medical Radiography 卒業
職歴:
2017-現在  Mscan
2019年-現在 Aga Khan University

参照元:
https://ug.linkedin.com/in/menyo-innocent-66b79689/ja-jp

会社概要

創業:2017年7月
企業価値:非公開
サービス提供国:ウガンダ
従業員数:4名
ホームページ:https://www.mscanug.com/
推定資金調達額合計:非公開

事業沿革

  • 2017年7月 Mscan設立
  • 2018年11月 Outbox Innovation Hub Uganda(※1)が運営する国連人口基金のUp Accelerate(※2)から$10,000の助成金を獲得
  • 2018年8月 YAA(※4)総合優勝
  • 2018年12月 TechCrunch(※5)のスタートアップバトルフィールド(※6)で優勝 $25,000獲得「アフリカお気に入りのスタートアップ」の称号獲得
  • 2019年10月 ディスラプトSF(※7)2019に出展

(※1)UNFPAおよびウガンダ政府と協力して、若者に優しいサービスまたは製品構築への支援を目的としたプログラム
(※2)米国国立人口基金(UNFPA)が東・南部アフリカで健康課題に取り組む若者間の社会的起業促進のために誕生したものであり、UKAIDから資金供給する
(※4)Young Achievers Awardの略。ウガンダの若い起業家を表彰する賞
(※5)アメリカのブログサイトであり、主にIT系のスタートアップやWebに関するニュースを配信している
(※6)2011年から続くスタートアップとテクノロジーの祭典
(※7)スタートアップの大型イベントで米サンフランシスコで開催)

市場背景

妊産婦の健康に関するWHOのレポート(2015年)によると、毎日約830人の女性が妊娠・出産に関連する予防可能な原因で死亡している。

また、妊産婦死亡の99%は開発途上国で発生しており、ウガンダは世界全体の妊産婦死亡率の最も高い国10ヶ国のうちのひとつである。ウガンダでは、10,000人の女性のうち19人の母親が合併症により亡くなっている。

それにも関わらず、胎児エコーの電力消費が大きく、国内の医療施設に超音波検査機がほとんどない。そのため、ウガンダの田舎ではエコーで早期発見し、適切に介入すれば救えるはずの命が合併症により失われていた。

この問題を解決するために、マケレレ大学健康科学部の医学生3人はMscanを設立する。Mscanは、重度の羊水過少症、頸部脊髄、頚部短縮症、二分脊椎などの胎児先天異常など、死亡につながる子宮内危険因子を見つけ出せるよう移動式超音波の開発を行った。

ウガンダの田舎で適切な妊婦検診を受けることができない妊婦も、持ち運び可能な超音波機器を普及すれば、母親と新生児の危険因子早期発見で、妊産婦死亡率を下げることができる。

サービス詳細

Mscanの提供する移動式超音波機器の性能は、血管のイメージング用にカラードップラーを備えており、妊婦の合併症を発見できるようになっている。

また、価格も線形プロープでUS2600ドル、曲線プロープでUS2500ドルと低価格であるため、低所得国および中所得国での超音波の使用を拡大することができる。

また、合併症妊婦は、超音波機器のある大規模施設へアクセスするために長距離移動をしなければならない。しかし、移動式超音波を導入することによって、移動に使われる交通費を超音波検査のためのお金に変え、妊婦を長距離移動させないことで、重度の妊婦が緊急問題に対処できるようになる。

さらに今後、Mscanはパンパースなどの企業と提携することを希望しており、それによって母親たちはベビー用品も購入できるようになる。

最近の活動とプログラム

Mscanは、ウガンダ国内の医療の手が届かない地域へ積極的に医療キャンプを実施しており、その地域の母親と胎児の合併症を早期発見している。

カラガラヘルスセンターIVへの医療キャンプ

この地区と周辺地区にサービスを提供する唯一の超音波機器が、放射線により過剰な負担をもたらす機器であった。さらに、合併症を抱える妊婦がその超音波さえ受ける機会がないことが分かった。

このキャンプにより100人以上の妊娠中の母親が超音波検査され、30人以上の合併症が発見された。また、子宮外妊娠が発見されたケースもあり、早期の病院での手術により妊婦の命は助かった。

UNFPAとともにムベンデ地区における妊娠中の母親へのニーズ調査を実施

UNFPAによるUP Accelerateプログラム期間中、Mscanはムベンデ県キユニ村に住む妊婦の超音波検査へのアクセスに関する課題について調査した。

97人の女性がインタビューされ、69.1%の大多数の女性が超音波エコーについて聞いたことがなかった。また、超音波検査に必要なお金についての回答者のうち、81.4%の女性が必要な金額を支払うことができないことが判明した。

※参考元:

> Home


https://techpoint.africa/2018/12/12/mscan-wins-techcrunch-battlefield-africa/
https://outbox.co.ug/outbox-stories/using-mobile-phones-prevent-maternal-deaths-story-phyllis-mscan
https://outbox.co.ug/outbox-stories/using-mobile-phones-prevent-maternal-deaths-story-phyllis-mscan

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