『Grab』東南アジア8カ国で展開!ダウンロード数1億4400万超

Grabはシンガポールに本社を置く、バイクタクシー・物流サービスなどを行う東南アジアを代表するスタートアップ企業である。企業価値は推定1兆4000億円を突破していると言われ、デカコーン企業の1つとして知られる。

企業基本情報

創業者情報

代表:Anthony Tan
学歴:ハーバード・ビジネススクール
年齢:38歳(2019年時点)

※競合するGO-JEK代表のNadiem Makarimとはハーバード・ビジネススクールの同時期卒業(2011年卒)で食事に行く仲でもある。

会社概要

企業価値:推定140億ドル(1.6兆円)以上
サービス提供国:シンガポール、インドネシア、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、ミャンマー、カンボジア
従業員数:1001-5000名
ホームページ:https://www.grab.com/sg/
企業理念:Forward together(一緒に前進する)
合計資金調達額:91億ドル(1兆円)

事業沿革

2014年 本社をマレーシアからシンガポールに移す。

2014年2月 ベトナムのホーチミンへ参入

2014年3月~4月 シリーズBの資金調達を15Mドル(17億円)の資金調達をChinese venture capital firm GGV Capital、Vertex venture Holdingsなどから行う。

2014年5月 マレーシアのクアラルンプールで新サービスGrabCarを発表。GrabCarは一般人の運転する車をタクシー代わりに使えるUberの様なサービス。

2014年6月 インドネシアのジャカルタへGrabTaxiサービス提供開始

2014年10月 65Mドル(72億円)の資金調達をアメリカのヘッジファンド、Tiger Global, GGV Capital, and Venture Vertex Holdingsから行う

2014年12月 250Mドル(275億円)の資金調達をソフトバンクビジョンファンドより行う。

2015年2月 フィリピンでGrabCarのサービスを提供開始

2015年8月 350Mドル(385億円)の資金調達を中国の滴滴出行などから行う。

2016年 750Mドル(825億円)の資金調達をソフトバンクビジョンファンド、Didi、ホンダなどから行う。

2016年1月 GrabTaxiをGrabにブランド変更

2016年9月 女性客がGrabのドライバーから性的暴行を受ける。

2016年10月 アプリ内でチャットが可能なGrabChatの提供を開始

2016年12月 カーシェアリングGrabShareの提供を開始

2016年12月 既存事業者の地元のタクシードライバーによるGrabBikeドライバーへの約65件の暴行事件がベトナムのホーチミン市で報告された。

2017年3月 女性客がGrabのドライバーから性的暴行を受ける。

2017年8月 2.5Bドル(2750億円)の資金調達をソフトバンクビジョンファンド、Didi、トヨタなどから行う。

2018年10月 200M(220億円)の資金調達をBooking Holdingsなどから行う。

2018年11月 GO-JEKがシンガポールに進出。Grabはユーザー確保の為にGO-JEK参入の数日後にサブスクリプションを本格的に推し進めた。通勤や通学でのサブスクリプションでの利用割引や、GrabFoodなどの他のサーボスとの併用によって割引をするなどしてユーザーの囲い込みを図った。

201812月 トヨタと提携を開始。トヨタのコネクティッド情報インフラ『MSPF(モビリティサービスプラットフォーム)』で走行データを集めて、トヨタとGrabが相互に利用できる様にした。

2018年12月 2.5B(27.5億円)の資金調達を韓国の起亜自動車などから行う。

2019年 1.46B(1600億円)をソフトバンクビジョンファンド、マイクロソフト、ヤマハなどから行う。

Grab誕生まで

CEOのアンソニーはマレーシア人の友人から通勤ラッシュ時はタクシーを呼ぶことができず1時間以上待つことがあるなどの問題を聞き、Grabの原型となるビジネスプランをハーバードビジネススクールで作り上げた。

当時のクラスメイトであり、マッキンゼーから来ていたTan Hooi Lingと共にハーバードのコンテストに出場し、ファイナリストに選出される。

2012年6月 MyTeksiをリリース

ハーバードビジネススクールからの賞金とアンソニーの自己資金約25,000ドル(275万円)を元手にして、MyTeksiをマレーシアでリリースした。

Uberの東南アジア版の様なサービスで、位置情報から近くにいるドライバーを検索し、移動ができるサービスだ。

Go-jekとの競合

インドネシアを中心にGo-jekと激しい競争が繰り広げられている。どちらもタクシーや物流サービスなどを手掛けており、サービス内容はほぼ同じである。

一般的に価格はGrabの方が価格が10%程度安いと言われている。一方で、Go-jekは値段は少し高いが、クオリティが高く、ドライバーのインセンティブも高い為、サービスの質が高いという。

以下で両社の比較をする。Grabがやや優勢の状態だ。

GrabGo-jek
会社設立2012年2011年
企業価値1兆2000億円9800億円
主要投資家トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、マイクロソフト、ホンダテンセント、Google、楽天
サービス提供国マレーシア、タイ、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、カンボジアタイ、インドネシア、ベトナム

ヘルスケア業界と提携

2019.7 チャットやビデオ通話で医療相談ができ、薬の処方ができるオンラインプラットフォームのHalodocと提携を発表した。

HalodocGo-jekと同じくインドネシアで生まれたスタートアップである。地元企業に対してはGrabよりもGo-jekが優勢との見方もある。

Halodocとの提携により、処方される医薬品の配送をGo-jekが担うことになる。一方でGrabは平安好医生という中国資本のヘルステックスタートアップと提携を発表した。

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