『iPrice』東南アジアのECサイトの価格比較・クーポンサイト

iPriceはマレーシアのECサイト価格比較・クーポンサイト。

サービス概要

iPriceはマレーシアやインドネシア、ベトナムなど、東南アジアの7カ国で展開するECサイトの価格比較・クーポンサイト。

東南アジアに存在する様々なECサイトの商品・サービス情報を垂直統合し、1つのプラットフォームでそれぞれの価格を比較できる。

2019年のデータによると、iPriceでは毎月の訪問者が2,000万人を超え、同サイト内で行われた取引は500万件にのぼった。

企業基本情報

起業家情報

代表:1) David Chmelar (CEO & Co-Founder), 2)Heinrich Wendel (CTO & Co-Founder)
出身:1)チェコ、2)ドイツ
学歴:1) University of Economics Prague, The London School of Economics and Political Science, 2) Baden-Württemberg Cooperative State University, Rheinische Friedrich-Wilhelms-Universität Bonn
生年月日または年齢:不明

会社概要

企業価値:不明
サービス提供国:マレーシア、インドネシア、ベトナム、シンガポール、香港、タイ、フィリンピン
従業員数:140人
ホームページ:https://iprice.my/
推定資金調達額合計:US$198,000,000

事業沿革

  • 2015年 iPriceを創設。
  • 2015年5月 Asia Venture Group (AVG、注記1)からシードラウンドでUS$550,000を調達。
  • 2015年12月 Asia Venture Group (AVG)、Ventura Capital(注記2)、Starstrike Ventures(注記3)、500 StartupsからUS$1,000,000を調達。
  • 2016年12月 Asia Venture Group (AVG)、Ventura Capital、Starstrike Ventures、Gobi Partners、DMP、EconaからシリーズAラウンドでUS$4,000,000を調達。
  • 2018年5月 Ventura Capital、LINE Ventures(注記4)、Cento VenturesからシリーズBラウンドでUS$4,000,000を調達。
  • 2020年3月 ACA Investments(注記5)を筆頭に、大和PIパートナーズ、LINE Ventures、Mirae Asset-Naver Asia Growth FundからUS$10,000,000を調達。

主な出資者の詳細は下記注記の通り。

(注記1)Asia Venture Group (AVG)
マレーシアのクアラルンプールにて2013年設立。東南アジアを中心にデジタルビジネスへの投資に特化する。

(注記2)Ventura Capital
2012年設立。消費者向けテクノロジーやサイバーセキュリティを主に支援する。

(注記3)Starstrike Ventures
2015年設立。ドイツのベルリンに拠点を置く。デジタルビジネスを扱うアーリーステージの企業支援に特化する。

(注記4)LINE Ventures
2014年設立。日本のソーシャルメディア企業Lineが運営するベンチャーキャピタル。

(注記5)ACA Investments
2008年に設立されたアジアを中心に展開するファンド投資グループ。日本とシンガポールに拠点を置く。

市場背景

米グーグルなどの調査(2019年、注記6)によると、iPriceが展開する7カ国のうち、マレーシア、インドネシア、ベトナム、シンガポール、タイ、フィリンピンの6カ国のデジタル経済(注記7)の市場規模は2025年にUS$300,000,000,000(3,000億ドル)にも拡大するという。

そのなかでもEC市場規模は、2025年までにUS$150,000,000,000(1,500億ドル)を占めると予測される。

このように東南アジアにおけるEC業界は急速に成長しており、同調査ではこの数年、市場規模予測を前年より上方修正している。

当初、iPriceはクーポンや割引コードを集約させるサービスで事業をスタートした。

一方で、ZaloraやShoppee、Lazadaなど、東南アジアで数多くのECサイトが成長する中、それらを消費者が効率的に俯瞰できるよう価格比較機能を拡大した。

2020年3月の出資を主導したACA Investmentsのチーフ・インベストメント・オフィサー、藤田智弘氏はiPriceに寄せる期待として次のように語った。

“In a press statement, ACA Investments chief investment officer Tomohiro Fujita said, “The e-commerce industry in Southeast Asia is at its emerging stage and we see huge potential. iPrice Group will play an important role, especially with its comprehensive coverage of markets in Southeast Asia. It’s the prime gateway to online shopping.”

『東南アジアのEC業界は新たな段階に突入しており、われわれは大きな可能性を感じている。iPriceは特に東南アジア市場の包括的に網羅していることで重要な役割を担うだろう。(iPriceは)オンラインショッピングへの主要な入り口である。』

※引用元
https://techcrunch.com/2020/03/02/iprice-a-platform-for-comparison-shopping-in-southeast-asia-raises-10-million-series-b/

(注記6)
米グーグルと大手コンサルティング・ベイン・アンド・カンパニー、シンガポール投資ファンド・テマセクによる共同調査。

(注記7)
ここでいうデジタル経済の内訳は、オンライン旅行・ホテル予約サービス、オンラインメディア、配車・宅配サービス、EC、オンライン決済サービス。

参照サイト
https://www.blog.google/documents/47/SEA_Internet_Economy_Report_2019.pdf

サービス詳細

オンラインショッピング

電子機器、ファッション、自動車、家具など様々なカテゴリ別に商品ページが設けられている。ECサイト別に価格を比較することが可能。気に入れば商品を販売するECサイトに直接アクセスできる。1500以上のパートナーから15億点を超える商品を紹介している。

クーポン

食料品・デリバリーやスキンケア・化粧品、キッズ向け商品、生活雑貨品を扱うECサイトで利用できるクーポンを豊富に提供している。

ブログ

最新テクノロジーやライフスタイル、ファミリー・キッズ、ファッション・美容、ECマーチャント・メーカー、市場分析などジャンル別に記事が公開されている。

今後の展望

iPriceはZaloraやShoppee、Lazada などECサイトとの協業はもちろん、シンガポールのメディア企業Mediacorpやインドネシア・サムスンなどとの連携のもとB2Bビジネスも手掛けている。

CEOであり共同設立者のDavid Chmelar氏は、『次の挑戦を続けるために、われわれは消費者がいる場所にいる必要がある』とした上でこのように語った。

“To pursue our next journey, we need to be where the consumers are,”

“We need to engage users directly on our platform, continue our strong presence on Google, as it remains a vital starting point for many shoppers, and enable partners across the region, such as media platforms, social media apps, and all the emerging super apps, to provide ecommerce content for their audience.”

『われわれのプラットフォーム上で消費者を惹きつけ、Google上での強力なプレゼンスを維持しなくてはならない。なぜなら、Googleは多くの消費者にとって重要な出発点だからだ。東南アジア全域のメディアプラットフォームやソーシャルメディアアプリ、(LineやHome Creditなどの)新たなスーパーアプリの利用者にECコンテンツを提供していく必要がある』

引用元
https://www.thestar.com.my/business/business-news/2020/03/07/iprice-group-raises-us10mil-led-by-aca

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