『PropSocial』地域住民の口コミを利用したマレーシア初の不動産ポータル

2020年7月時点、PropSocialはマレーシア内のクアラルンプールやペナン・マラッカ・ジョホール・クランタンなど16地区で92694件の購入用物件と65306件の賃貸用物件を扱っている。

マレーシア全域でエージェントを検索でき、プロフィール欄を見れば評価の高さをランキングで知ることができる。

サービス概要

ユーザーは無料でPropSocialに登録されている購入用物件や賃貸物件を検索することができる。さらに、エージェントによるレビューや地域の特徴、間取り図、周辺施設、近隣物件の最低&最高販売価格、購入者の購入シュミレーションも無料で見ることができる。

これにより、購入者は物件の比較検討が容易になり、追加リサーチの必要がなくなったことで物件購入までの時間を短縮することが可能となった。

また、サイト登録を行うと、コミュニティレビューを参照することが可能になる。
従来の不動産ポータルサイトは商業的な広告のみが占めていたのに対して、PropSocialは「地域住民の率直な口コミ」も集めており、ユーザーは様々な視点で物件を探すことができる。

2015年の設立以来、PropSocialはウェブトラフィックを約7倍以上に成長させており、中国語でも不動産情報の提供を行っている。設立当時2万人だったビジター数は、2017年には14万人を超えている(月間閲覧数58万回)。

企業基本情報

起業家情報

代表:Magdelin Tan
出身:不明
学歴:Leeds Metropolitan University
国際ホスピタリティ経営学にて学士号を取得
年齢:31歳(2020年時点)
PropSocial以前は3年間Ocision Sdn Bhd(※注1)で務め、Ocisionの創設者とビジネス拡大に携わっていた

会社概要

企業価値:不明
創立:2014年
サービス提供国:マレーシア
本社:Petaling Jaya, Selangor
従業員数:11-50名
ホームページ:https://www.propsocial.my/
推定資金調達額合計:不明

事業沿革

  • 2014年5月16日 Prop Community Sdn Bhd(※注2)傘下の不動産ポータルとして法人化
  • 2015年 ゼネラルマネージャーにMagdelin Tanが就任

(※注記1)Ocision Group of Companiesは所有する不動産ポータルサイトPropwallと提携し、後にマレーシアNo.1の新聞社The Star Publicationsに売却された。

(※注記2)Prop Community Sdn Bhdは、 Tan Sri Vincent Leeがオーナーを務めるIdeaRiverRun Groupが完全に所有している。

サービス詳細

インターフェース

購入者は検討している複数の物件を3件までサイト上で一覧にして発売価格、維持費、平均賃貸利回りなど28項目を簡単に比較検討することができる。

基本的な間取り情報や金額に加えて、半径10km以内にある施設(公共交通機関、学校、病院、ショップ、教会など)を地図上で簡単に確認することができる。

地域住民からの口コミを利用

PropSocialはマレーシアで初めて、コミュニティからの率直なレビューを掲載した不動産ウェブサイトである。

従来の不動産ポータルサイトに掲載されている物件情報は不動産仲介業者や売り手による公告に限定されていた。

そこで、PropSocialは不動産購入者や投資家を助けるために近隣地域の特徴を積極的に利用している。売却する物件情報がサイトに登録されると以下を5段階で近隣住民が評価する。

  • 交通量
  • 安全性
  • 住み心地
  • 便利さ

加えて、以下のように住んでみないとわからないようなが率直な口コミを書き込むこともできる。その他、チャット形式で購入者が直接住民に質問することも可能だ。

  • 清潔さ
  • 近隣施設との距離
  • ペットに寛容な雰囲気
  • 以前の取引価格

住民はサイトに登録したり、口コミを投函したり、いくつかの地域を「フォロー」したりすることでポイントを獲得でき、映画チケットやスターバックスカードなどの商品と交換できる仕組みだ。

英語・中国語の対応

PropSocialはマレーシアで初めて、中国語でもサービスを提供した不動産ウェブコンテンツでもある。

物件をYoutube動画で紹介する際には英語だけではなく、中国語のテロップも表示される。中国語圏からのマレーシア不動産物件への関心は高く、サイト訪問者も増加している。

実際、マレーシアは13年連続で「ロングステイ希望滞在先」に選ばれている人気の移住国である(2006~2018年ロングステイ財団調べ)。

2020年から外国人が購入できる不動産物件の下限値が変更された。従来は100万RM(約2700万円)以上に限られていたが、2020年から不動産購入の下限額が60万RM(約1550万円)に引き下げられた。

  • コンドミニアムやアパートの物件数が過剰になっていること
  • 海外の若い世代の物件購入を促進すること

上記を目的とした政府の方針だ。マレーシアの不動産は流動性が高くなることが予想されるため外国人購入者向けのサービス拡大が期待される。

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