『Flexible pass』ミャンマー初のフィットネス予約アプリ

Flexible Passはミャンマーのフィットネス予約アプリのスタートアップ企業である。

サービス概要

Flexible Passはミャンマー国内のジムやスポーツ施設約200箇所を利用することができるアプリを提供している。

ジムだけでなく、ヨガ、ダンス、ロッククライミングなどアクティビティは30種類を超え、2020年6月時点で主要都市ヤンゴン/ネピドー/マンダレー含む10都市でアプリを利用できる。

ユーザーはクレジットカードや電子マネーなどを通じてアプリ内のポイントを購入する。

施設を利用するごとにポイントが消費されていくシステムを取っている。US$1=1ポイントで換算されており、消費ポイントは店頭支払いより割安になっている。

ミャンマーでジムを利用する場合、会員費を払って利用することが一般的である。しかしFlexible Passの場合、会員費を払うことなく、提携している施設をいつでも自由に利用することができる。

加えて、料金は店頭で支払う場合よりも最大40%ほど割安で、無料体験教室などのプロモーションが定期的に行われる点もユーザーにとって大きなメリットである。

企業基本情報

起業家情報

代表:Sully Bholat
出身:ミャンマー
学歴:
2013-2015年 The university of Queensland 経営学士 卒業
2017年 HBS(Harvard Business School) OnlineのNegotiation Masteryコースを修了
職歴:
2017年 起業家支援組織Phandeeyar(※1)が提供する、「Founder Institute Yangon(※2)」を修了
参照元:
https://www.linkedin.com/in/sullybholat/

(※1)Phandeeyarはミャンマー国内のスタートアップへの投資や起業家へのアドバイスも行うイノベーションラボ
(※2)Founder Instituteは世界185都市で起業家育成プログラムを運営するシリコンバレー発のアクセレーター

会社概要

企業価値:不明
サービス提供国:ミャンマー
従業員数:11-50名
ホームページ:https://www.flexiblepass.com/
推定資金調達額合計:不明

事業沿革

  • 2017年6月、SullyがFlexible Pass設立
  • 2018年8月、シンガポールを拠点とするSeed Myanmar(※3)とTVP(※4)からUS$100,000を調達
  • 2018年10月、ベンチャーキャピタル会社、Nest Tech(※5)から金額非公開で資金調達
  • 2020年2月、プルデンシャルミャンマーと共同イニシアチブを発表

受賞歴

2017&2018年 ミャンマー・ライスボウル・スタートアップアワードによる最優秀ハイテク新興企業に選出

(※3)Seed MyanmarはVulpes Investment Managementから設立されたミャンマー国内のアーリーステージのスタートアップへ投資を行うベンチャーキャピタルファンド
Vulpes Investment Managementはシンガポールをベースとする、バイオテクノロジーやアーリーステージのスタートアップなどに投資を行う投資顧問会社
(※4)Trust Venture Partnersはヤンゴンをベースとする日系投資ファンド
(※5)Nest Techはミャンマー、ベトナム、シンガポールのIT新興企業への投資を専門とするベトナムのベンチャーキャピタルファンド

市場背景

ミャンマーでは、Gold GymやAnytime Fitnessのような多店舗展開を行う事業者がない。そのため、一つだけのジムに会員費を払わなければならず、 Flexible Passのような各施設を自由かつ割安に利用できるサービスが望まれていた。

創業者であるSullyはミャンマーフィットネス業界が抱えるこの課題に着目して、「米系フィットネスアプリClass Pass」を参考に、Flexible Passを創業した。当時、フットネス関係のスタートアップは1社もなかった。

現在では、1,000人のユーザーを超え、月2,500件の取引がされており、着実にユーザー数は増えている。ユーザ数増加を後押ししている要因として、ミャンマーの健康需要の高まりと電子決済の浸透が挙げられる。

デロイト社が2020年1月にまとめた「The Myanmar Consumer Survey」によると、(1)SNSなどを通じて健康に関する情報へのリーチが容易になった(2)Wave Moneyを筆頭に電子決済の利用者が増加している、と消費者動向を分析している。

参照元:https://www2.deloitte.com/mm/en/pages/consumer-business/articles/myanmar-consumer-survey-2020.html

サービス詳細

【アプリのダウンロード】
アプリはAndroid&iOSの両方に対応している。

【クレジットもしくは電子マネーなどでポイントをチャージ】
ポイント購入は、30、50、100、200ポイントの4種類から選べる。
支払い方法はクレジットカード、銀行送金、電子マネー決済のいずれかで行う。

【利用したい施設を選択】
8つのカテゴリーから自分の利用したいアクティビティを選択する。
フィルター機能によって、街や消費ポイントなどを絞り込んで検索することができる。また、検索機能によって施設の名称やキーワードで絞り込むこともできる。
ジムでは、ピークタイムとオフピークタイムによって値段が異なる場合がある。また、ヨガなどのクラスは時間帯別で予約をする必要がある。

【予約処理&QRコード取得】
予約する施設と時間が決まったら、ポイントと引き換えに予約処理を行う。予約が完了したらQRコードつきの予約番号が発行される。

【施設の受付でQRコードを提示】
お店に入店したら、アプリを開き予約番号が書いてあるQRコード画面を見せる。

【QRコードによる利用登録】
受付担当者はスキャナーでQRコードを読み取り、利用登録を行う。

【その他の機能】
ユーザーによる評価:他のユーザーの評価を確認しながら施設選びができる。

お気に入りリスト:過去に使用した施設や試しに使ってみたい施設などをリストアップできる
利用履歴:過去に自分がどのような施設に行き、どれくらいのポイントを消費したのか一目で確認できる。

参考資料:
https://www.myanmar-news.asia/news_dKixmqQdhy_186.html?right
https://www.prudential.com.mm/en/company/our-news/2020/prudential-collaborates-with-flexible-pass-to-promote-fitness-and-healthy-living-in-myanmar/
https://www.nna.jp/news/show/1826242
https://www.nna.jp/news/show/1865928

Myanmar’s “Flexible Pass” Awarded Best Healthy Lifestyle Startup in Myanmar


https://fi.co/insight/flexible-pass-raises-100k-seed-round-in-yangon

Flexible Pass Seeks to Transform Myanmar’s Fitness, Wellness Sectors with New Funding


https://www.mmtimes.com/news/flexible-pass-expands-mandalay-diversifies-services.html

Burmese fitness app Flexible Pass gets 6-digit Pre-Series A funding, focussing on new products and category


https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2017/111ae1b02e810d00/asean_service.pdf
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/sg/Documents/consumer-business/sea-cb-myanmar-consumer-survey-2020.pdf

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