『cxa group』医療保険業界のユニコーン、企業向けサービスを提供

CXA社は、シンガポールや中国を始めとして20ヵ国以上に展開し、企業向けの保険サービスを提供しているスタートアップである。

サービス概要

CXA社は、企業が抱える福利厚生、従業員の健康問題に対してAI(人工知能)を駆使して一人ひとりにあった予防医療を広げることでソリューションを提供し、従業員の生産効率向上と事業推進に貢献している。

企業基本情報

起業家情報

代表:Rosaline Chow Koo
出身:アメリカ
学歴:
1979年~1984年 カルフォルニア大学ロサンゼルス校
1986年~1988年 コロンビア大学ビジネススクール
生年月日:1962年生まれ

会社概要

企業価値:1,000,000,000ドル
サービス提供国:シンガポール、香港、中国
従業員数:101-250名
ホームページ:https://www.cxagroup.com/
推定資金調達額合計:58,000,000ドル

事業沿革

  • 2013年 シンガポールで設立
  • 2014年2月 Panグループを買収
  • 2017年2月 営業収益が1000万ドルに達し、1億ドルの価値があると推定される。
  • 2019年3月 住友商事がCXA社に投資を

※参照元:

https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:6584270956628414465/
https://www.crunchbase.com/organization/connexionsasia



設立までの背景

創業者の背景

創業者であるRosaline氏はマーサーマーシュでアジア太平洋地域の統括を務めていた。同氏はAI技術を取り入れることで、個々人に適した保険を提供できると提言していたが実現しなかった。そのため同氏は退社を決意し、自宅でプラットフォームを立ち上げた。

Rosaline氏はアメリカ、ロサンゼルスの貧困層が暮らす地域で育った。荒れた思春期を送ったがUCLAで人工頭脳学の学士号を取得、その後はアメリカでキャリアを積んだ後、1996年にはシンガポールに移った。


市場背景

アジアの保険市場は現在拡張の一途を辿り、外資も続々と市場への参入を果たしている。その要因としては各国の法整備が進められたこと、そして高い経済成長の中で急増した中間所得層の存在が挙げられる。しかし各国の保険浸透度は未だ低く、そのシェアを各社が取り合う形になっている。

CXA社が新たに進出するベトナムでも同様の状況となっている。ベトナムでは生命保険収入が66兆ドンを超えているが、市場浸透率は未だに低い。(ニッセイ基礎研究所調べ) 市場シェアのトップはBao Viet Lifeが占めることが多いが、各社のシェアは拮抗している。

現在の市場の問題点

アジア企業の多くは従業員に福利厚生として保険を提供しているが、近年の高齢化問題や生活習慣の変化により企業が支払う保険料は年々増加している。また家族構成が多様化する中で画一的な保険が提供され続けていることも問題である。

※参照元:
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=61008&pno=2?site=nli

https://www.fukoku-life.co.jp/economy/report/download/analyst_VOL205.pdf
https://www.hnworth.com/article/become/high-profiles/rosaline-chow-koo-cxa/



サービス詳細

CXA社は糖尿病の認知と治療のためのプログラムを提供している。非保険者は同社が提供する多彩なコースの中から自身に適したものを選択する仕組みだ。選びきれない場合は個人情報を入力すればAIが最適な組み合わせを教えてくれる。

魅力的なコースを取り揃えていても利用されなければ意味がないが、そのために非保険者に対して金銭的なインセンティブを与えている。被保険者はCXA社が提供したプログラムに参加した程度に応じて最高で5000ドルのインセンティブが与えられる。

プログラムに参加するインエンティブは他にも与えられている。Aiは被保険者のためにプログラムを作成するだけでなく現在の生活習慣から10~30年後の顔を予測する機能も含まれており、これらの機能やコースの予約は全てスマートフォンから行うことができる。

実際の利用方法

使用者は企業単位で登録し、プラットフォーム上で全てのサービスを受ける。CXA社はAXTROSPORTSを始めとする多くの企業と提携しており、保険やフィットネス、薬局等、幅広いサービスが利用できる。

さらにCXA社が提供するサービスは企業向けではあるが、被保険者は現在の企業を退職した後でも、個人として保険に加入することでサービスの利用を継続することも可能だ。

※参照元:

https://www.cxagroup.com/people




競合について

ベトナムでは1999年から外資系保険会社の100%子会社設立が認められている。そのため2018年には18社の保険会社が存在し、そのうち17社が外資の保険会社である。有力な外資はベトナムに早期参入を果たしたPrudentialとManulifeや日系のDai-ichiである。

CXA社は独自の保険事業を持つ銀行と提携することで、交渉にかかる期間を削減し、新たなアイデアを迅速にサービスに反映させている。創設者のRosaline氏はデジタルと保険を組み合わせたことが他企業に対する優位性であると主張している。

保険会社はデジタルの領域が不得手であり、他のIT企業は保険に必要な銀行、人事、医療などの知識を集めるまでのコストが高いため、CXA社と同じフィールドで戦うことは難しいとしているが、中国の大手保険会社Ping Anが健康管理からかかりつけの医師までを提供するヘルスケアプラットフォームを導入したように今後競争が激化する可能性も高い。

※参照元
:
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=61008&pno=2?site=nli
https://www.fukoku-life.co.jp/economy/report/download/analyst_VOL205.pdf
https://www.straitstimes.com/business/tailoring-insurance-to-suit-needs

http://www.capital-am.co.jp/information/pdf/report_20190830.pdf


今後の展開

単に企業に対して福利厚生サービスを提供するだけでなくサービスを提供する際に収集した匿名データを活用して健康問題の原因究明に努めるとしている。

またアジアでの収益が安定すれば、アメリカや西欧に展開する方針も持っている。

※参照元
:
https://www.cio.com/article/3409024/chasing-unicorns-the-story-of-rosaline-chow-koo-and-cxa.html

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