『Ninja Van』物流未整備の東南アジアのラストマイルデリバリーを担う物流ベンチャー

NiNja Vanはシンガポールの物流スタートアップである。配達ルート解析やトラッキングシステム等のテクノロジーを駆使して迅速かつ正確な配達サービスを提供する。サービスの利用は下記の手順で行う。

  1. まず1pack 250mm×350mmの小包(Ninja pack)を3ドルでNinja Vanのサイトから購入。荷物の重量制限は特になし。
  2. 上記Ninja Packを梱包後、送付先をNinja Vanのサイトで配送先、条件を伝える。配送条件には当日、翌日、特急などの様々なプランがあり、配送期間は1-3日となっている。
  3. シンガポール国内300箇所にある所定の集荷場所(Ninja point)に届ける。決済はキャッシュオンデリバリーのため、Ninja pointで支払い可能。

※配送状況は24時間リアルタイムでトラッキング可能。


企業基本情報

起業家情報
代表

CEO兼共同創業者: Lai Chang Wei
出身:シンガポール
学歴:シンガポール経営大学にて経営学学士を取得
経歴:バークレイズ銀行にてデリバティブのトレーディング業務に従事した後に、
メンズファッションネットショップ「Marcello」運営
年齢:32歳

会社概要

企業価値:不明
サービス提供国:シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア
従業員数:1000名超(配達員を含む)
ホームページ:https://www.ninjavan.co/en-sg/

設立までの背景

2014年に共同創業者の1人であるLai Chang Weiがネットショップ運営をしていた際に、商品の配送において遅延が頻発した経験を基に、ラストワンマイルを改善できると考え、創業した。

大学卒業後はバークレイズ銀行でデリバティブのトレーディング業務に従事した後に、前述のネットショップを立ち上げる。

シンガポールにおける配送は郵便局のサービスがメインだったが、非効率で、時間にルーズだった。ラストマイルの物流業界を変えるべく、注文翌日に玄関先まで届けるサービスを開始した。

※参照元
https://thebridge.jp/2018/01/ninja-van-raised

設立当初〜サービス拡大

2014年4月にLai Chang Wei, Shaun chongとTan Boxianの3人で設立。
シンガポールでサービス提供を開始。

2016年シリーズBラウンドで3000万ドルの資金調達に成功。

2016年度の利益は9100万ドル、費用は8700万ドルであった。利益は前年比で2倍だが、費用は3倍となったが、これはスタートアップの成長期には、散見される収益構造である。今後どうやって、資金調達したマネーを基にどう収益を確保していくかが課題である。サービス提供エリアをインドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンに拡大

2018年シリーズCラウンドで8700万ドルの資金調達に成功。
1日に400万個配送するヨーロッパの物流会社のDPDグループが株式を32%取得。
2017年の財務情報は入手出来なかったが、従業員数は1000人超、顧客にはアリババグループのLazadaを抱えているため、事業拡大の一途を辿る。

現在、東南アジアのスタートアップの中で最大規模の1社となった。

※参照元
https://www.techinasia.com/singapore-logistics-firm-ninja-van-concludes-series-funding

サービス拡大の秘訣

Ninja Vanの
サービスが普及した秘訣は2点ある。

徹底したトラッキング

1点目は創業者メンバーの1人であるLai Chang Weiが実際に感じたeコマース配送の課題を理解していることである。

ネットショップ運営時に商品配送の遅延が度々あり、運送状の手配をマニュアルで行っているなど非効率であり顧客も常に荷物が届くのか不安を抱えていた。

その為、Ninja VanではIDを入力することにより、荷物を24時間、簡単にトラッキングできるシステムがあり、不信感のある利用者にも荷物の所在を伝えることができる。

活況を迎えた成長市場

2点目は、2014年当時にラストワンマイル事業領域に正確にサービスを提供できる競合他社がいなかったことである。CEOのLai Chang Weiはそれまで物流事業の経験はなかったが、Ninja Vanを創業した。

また東南アジアのeコマース市場が拡大傾向にあることも追い風だ。具体的にはLazadaやQoo10などのECサイトを通して、個人や中小企業が参入できるようになってきている。荷物を配達する需要は急激に伸びている。

※参照元
https://www.techinasia.com/southeast-asia-real-money-logistics-ecommerce

今後の展開

Technavioの市場アナリストによれば、人口6億人を有する東南アジアのeコマース市場は2020年までに年平均10%の成長が見込まれる。

まだまだ東南アジアにおけるeコマース事業は発展途上なので、これからeコマース事業者と物流事業者が協力する機運が高まる。

またさらにASEANの経済共同体との協業によって、Ninja Vanのような物流事業者は従来の物流の課題を解決しやすくなる。

※参照元
https://www.techinasia.com/talk/ninjavan-last-mile-logistics-southeast-asia

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