『Flare』日本人起業家による自家用車を活用した広告収入モデル!1万5000人がドライバー登録!

『Flare』はタイのバンコクが拠点のスタートアップ企業である。簡単に説明すると自分の車に広告を貼り付けることによってその広告収入を得ることができるというものだ。

サービス概要

まず『Flare』のアプリをダウンロードし、自分の車を登録する。すると、自分の選択した広告のラッピングシールが提供され、その広告を自分の車に貼り付けていつも通りに車を利用するだけで広告収入が入ってくるという仕組みだ。

また、広告主はGPSトラッキングシステムによって『Flare』のダッシュボードからリアルタイムでその広告の貼られた車の走行状況や走行距離、宣伝の効果、予算の消費状態などをチェックすることができる。

広告主はあらかじめ予算を設定しており、その広告の貼られた車が交通量の多い人のたくさんいるエリアを走行すれば予算が多く消費され、逆に交通量の少ないエリアを走行すると予算が消費されにくいシステムになっている。

さらに、広告のイメージに合わせてラッピングを施す車の車種やボディカラー、ターゲットエリアなどを選ぶことができる。というサービスだ。

企業基本情報

起業家情報

代表:代表取締役CEO 神谷 和輝
出身:日本、愛知県
年齢: 31歳

会社概要

サービス提供国:タイ
登録ドライバー数:1万5000人(2019年4月)
ホームページ:https://flare.run

事業沿革

  • 2017.6  Flare社が設立
  • 2017.7  「Flare」プレリリース、1ヶ月で登録ドライバー数500人以上の登録を達成
  • 2017.8  正式リリース。一時的に登録制限を行わなければならない程登録数が殺到。
  • 2018.5  Klab Venture Partners 株式会社、Framgia Holdings Pte.Ltd.
  • 2019.4  登録ドライバー数1万5000人の登録を達成。豊田通商タイランドとの業務提携を発表。豊田通商タイランドから300万バーツ(約1000万円)を調達。
  • 2019.5  VOYAGE VENTURES、投資家複数名から資金調達(調達額:非公開)

設立までの背景

このFlare社を設立したのが神谷和輝氏だ。2013年11月に神谷氏はタイに移住し、2014年5月にSkypeで学ぶことのできるタイ語学校を設立した。

また翻訳・通訳のクラウドソーシング事業を行うHUBASIA CO., LTD.の設立やタイのビジネスポータルサイト「Bsearch」の運営を行い、2016年には「Embassy Pitch(エンバシーピッチ)(※1)」の立ち上げメンバーに選出された。その後、Flare社を設立した。

タイでは交通渋滞の緩和や都市緩急の改善などを目的に1999年からバンコクスカイトレイン(BTS)が、2004年からはバンコク・メトロ(MRT)が開業したものの、TomTomの世界の都市別交通渋滞ランキングでは、世界8位となっている。

この渋滞を逆手に取った発想で「世界8位の渋滞都市で、毎日おこる渋滞という無駄な時間をお金に変えることのできるサービスが欲しい」という想いからこのサービスが生まれたそうだ。

(※1)Embassy Pitch(エンバシーピッチ)とは
在タイ日本国大使館が主催するタイのスタートアップ企業と日タイの大手企業をつなげることを目的とするピッチイベントである。世界中の在外日本公館でこのようなイベントが行われるのは初めてだった。

※参照元
https://thebridge.jp/2017/08/flare-official-launch
https://www.tomtom.com
https://thebridge.jp/2016/09/1st-japan-thailand-embassy-pitch
https://yindeed.asia/flare-recruit

Flareの特徴と強み

「Flare」の特徴は広告の効果を可視化できる点だ。これまで、屋外・交通広告(OOH)などはその効果の測定が困難だったが、FlareではGoogleのAPI(アプリケーション・インターフェース)や自動車の平均速度などの情報から、広告の効果を測定することに成功した。

「Flare」に登録しているドライバーの9割はバンコクだが、地方の一部でもサービスを行っている。「Flare」は副業としても優れており、ただいつもの通り車を利用するだけで1ヶ月に得ることのできる広告収入は3000バーツ~5000バーツ(1万円~1.7万円ほど)で、タイの一人当たりの1ヶ月のGDPは490ドルほど(5.4万円)なので、月の平均収入の5分の1から4分の1位が稼げてしまうわけだ。

これだけの収入があれば、タイで暮らすのに十分な家賃で、車の維持費以上に稼ぐことができてしまう。また、「Flare」に登録をしているドライバーは自分の車に企業の広告が貼られているということでいつも以上に慎重に運転するようになるため、運転マナーの向上にも繋がっているようだ。

今後の展開

神谷氏によると「Flare」はこれから当面の間はタイでの事業に注力していくようで、バンコクスカイトレイン(BTS)の運営・不動産開発会社BTSグループ・ホールディングス 傘下の広告会社VGIグローバルメディアなどとの協業も検討しているそうだ。

世界では「Flare」と同じようなサービスがある。アメリカのWrapify,インドネシア・ジャカルタを中心に展開するSti-carなどだ。

タイ国内には競合はいないものの、カーシェアリング大手のUber、Grabなどが、同じようなサービスを始める可能性も考えられる。その中で「Flare」がどうなっていくのか楽しみである。

※参照元
https://www.nna.jp/news/show/1895170
https://thebridge.jp/2017/08/flare-official-launch
https://thebridge.jp/2019/05/flare-early-round-funding-from-voyage-ventures

最新情報をチェックしよう!