Gotastyは結婚式、誕生日、各種イベントなどの際にオーダーメイドのケーキを作り、届けるタイのスタートアップである。
デンマーク人のCEOによって設立された。また現在はケーキのみでなく、他の料理も扱っている。
会社概要
会社名:GoTasty
創業年月日:2013年
所在地:タイ/バンコク
従業員数:不明
サービス提供国:タイ
ホームページ:http://gotasty.co.th/
創業者情報
創業者:Henning Biskopsto
生年月日:1986/4/1
出身地:Denmark
職務経歴:家族が経営するVoIPサービスに新卒入社。コールセンターのオペレーター経験。
学歴:2006-2011 Copenhagen Business School、B.Sc Information Management、M.Sc Business Administration and Information Systems
サービス詳細
使い方は至ってシンプル。まずはホームページを経由して、ラインでメッセージを送り、ケーキの要望やデザインなどを伝える。
特殊な菓子の加工技術によって写真なども飴などでコーティングして再現ができる。そして結婚式や誕生日などのイベントの時間に合わせて宅配を行う。ケーキは形やテーマなどのバリエーションがあり、顧客は様々か条件から選択ができる。
例えば、結婚式であれば赤のデザインの可愛らしいテーマが用意されているし、子供の誕生日であれば人気のキャラクターが載ったケーキを選択できる。それぞれのケーキの種類毎に金額が異なるが、おおよそ3500円〜7000円辺りが平均である。
金額からローカル向けではなく、富裕層や特別なイベントなどにターゲットを絞っていることが伺える。
設立までの背景
デンマーク人の創業者Henning Biskopstoは大学時代に、タイを訪れた。そこで宅配分野の市場に強い魅力を感じた。
GojekやGrabなど、たくさんの宅配スタートアップ競合す中でその市場のポテンシャルを感じていた。
宅配サービスが既に人々に受け入れられ、使われている事にもマーケットの可能性を感じていた。
GrabやGojekとの競合と事業発展の秘訣
GoTastyがタイで宅配サービス事業を成功させることができた秘訣は、GrabやGojekではできないコアな領域で勝負した事だと筆者は考える。
GrabやGojekはご存知の通り、東南アジアを代表するデカコーンであり、バイクタクシーや宅配、その他、物流全般を担っている。
その様な競合を避けるためにGotastyが選んだマーケットは品質管理が非常に重要なケーキであったと考えられる。
温度や時間、崩れない様に運ぶためにはバイクでは限界がある。日本の様に道路が整備されておらず、非常に路面も凹凸があるのが新興国だ。
その中でケーキの様な繊細な料理を運ぶ事はほぼ不可能だっただろう。Gotastyは基本的には振動を抑える為に車で運んでいる。
また驚くのはそのクオリティだ。写真や繊細なアートをケーキの中に組み込み、それを崩さない状態で運んでいる。
顧客からの口コミで拡大してゆき、ホテルやレストランでも注文を貰うようになった。一つ一つのケーキを丁寧に運ぶ事で顧客の満足度を上げていった。
また他の料理に関しても、高級レストランやホテルなどが目立つ。彼らのニーズを満たそうとするには、バイク宅配では限界があるのだ。
今後の展開
GoTastyは2013年設立当初30のレストランと提携を行なっていたが、2018年には300を超えるレストランと提携。
今後も繊細な商材に的を絞り、さらなるレストランや企業とのパートナーシップを形成し、更にコアな領域で事業を拡大していくと思われる。