『QuintoAndar』ブラジルで家主と賃借人を結ぶプラットフォームを提供

QuintoAndarはブラジル最大の不動産テックのスタートアップである。

サービス概要

QuintoAndarは家主と賃借人を結ぶプラットホームをオンラインで提供している。従来ブラジルで賃貸を探す際、オンラインでは情報が見つけ難く、さらに同じ地域に住む保証人が必要など、時間とお金がかかる官僚的なシステムだった。

QuintoAndarは、“end-to-end solution for long-term rentals”(長期賃貸のための隅から隅までのソリューション)を謳い、手続きを全てオンライン上で済ませられるようにした。

保証人を必要とせず、また家主サイドにおいては家賃や家の損傷の保証している。同社はサンパウロとリオデジャネイロを含む4都市にて、不動産売買サービスも展開している。

企業基本情報

起業家情報

共同創設者CEO
代表:Gabriel Braga
学歴:Stanford University
生年月日または年齢:不明

共同創設者CTO
代表:André Pehnha
学歴:Stanford University
生年月日または年齢:不明

会社概要

企業価値:US$5 billion (2021年8月時点)
サービス提供国:ブラジル
従業員数:2,000人以上
ホームページ:https://www.quintoandar.com.br
推定資金調達額合計:2013年の発足以来合計US$700 million以上調達

事業沿革

(QuintoAndar社Webサイトより)
2012年12月 QuintoAndar誕生
2013年1月 カンピナス(ブラジル南東部)にて運営開始
2015年1月 サンパウロにて運営開始
2015年1月 資金調達ラウンド【シリーズA】US$6 million(Kaszek Ventures)
2015年6月 QuintoAndarウェブサイトに掲載されている全物件を運営
2015年8月 デジタル署名のローンチ
2016年10月 資金調達ラウンド【シリーズB】US$16 million(RuaneCunniff、QED、Qualcomm Ventures)
2018年2月 資金調達ラウンド【シリーズC】US$70 million(General Atlantic、RuaneCunniff、QED、Qualcomm Ventures)
2018年6月 QuintoAndar独自の信用分析をローンチ
2019年2月 南部に拡大
2019年9月 資金調達ラウンド【シリーズD】 ユニコーン企業になる
2020年1月 不動産売買サービスのローンチ
2020年8月 リオデジャネイロにて売買サービス開始
2020年11月 SindicoNet社*買収
2020年12月 IPCA*を賃貸契約の基準として採用
2021年3月 運営している資産が500億レアルを超える
2021年3月 Casa Mineira社*買収
2021年5月 資金調達ラウンド【シリーズE】US$300 million( Ribbit Capital、 ソフトバンク、LTS, Maveril,、Alta Park、Kaszek Ventures、Dragoneer、 Accel partner Kevin Efrusy 他)南米1位規模のデジタル不動産会社となる
2021年7月 北部に賃貸サービス拡大
2021年7月 フォルタレザ(ブラジル北東部)に賃貸サービス拡大
2021年8月 ATTA社*買収
2021年8月 資金調達ラウンド【シリーズE -1】 企業価値がUS$5 billionを超える

*SindicoNet=コンドミニアムに特化したサービスやコンテンツを提供するプラットホーム
*IPCA=広範囲消費者物価指数
*Casa Mineira=ベロオリゾンテ(ブラジル南東部の都市)最大の不動産会社
*ATTA=不動産金融会社

サービス詳細

PMF

QuintoAndarの誕生は、創設者2人の実体験がきっかけだった。Gabriel Bragaはサンパウロで賃貸を探した時に、オンライン上の情報が乏しく苦労した。また、同じ街に住む保証人が必要で、居ない場合には多額の家賃保証を要求された。

André Pehnhaは逆に家主の立場だったが、不動産会社に任せていたカンピナスの空き家が何ヵ月経っても埋まらなかった。ところが自力で賃借人を探したところ、ものの2週間で見つかったのだ。

これらの経験から「全体的に非効率的で統一性がない手続きで、透明性もテクノロジーも欠けている」そして「解決しなくてはいけない問題なのは明らかだ」と感じたとBraga氏は過去に語っている。賃貸のプロセスをシンプルにして、家主と賃借人の双方にとって簡素化する、というQuintoAndarのコンセプトはここで生まれた。

課題とソリューション

BNP Paribasとパートナーシップを組んでいるため、テナントは保証人や敷金を必要としない。また、独自のデジタル署名を導入することで公証人とのやり取りを省き、遠隔でも賃貸の手続きが可能だ。

物件の広告の方法も従来からはかけ離れており、写真撮影は同社にて行なっている。また、透明性を重視しているため、どの物件も税金や管理費などを含めた一つの料金のみ提示している。

登録物件数

ブラジルの40都市で100,000以上の賃貸を運営し、10,000ほどの新しい物件が毎月加わっている。また、売買においてもすでに60,000を超える物件を運営。2020年1月のサービス開始後、最初の1年で1,000以上の契約を結び、2021年5月時点で8,000以上の契約が結ばれている。

今後の展開

今後はブラジル国内の新しい市場に加え、メキシコなど他の南米の国々にもサービスの提供を広げる計画だ。そしてヨーロッパやアジアへの進出の可能性も示唆している。

また、ローン、タイトル保険*、エスクロー*を含めた全てのサービスの総括的な提供を目指している。

*タイトル保険=所有権に対する保険
*エスクロー=売り手と買い手を仲介し、安全を保証する第三者

参照元

https://www.quintoandar.com.br

Brazilian proptech startup QuintoAndar lands $300M at a $4B valuation

https://labsnews.com/en/articles/business/quinto-andar-meet-the-brazilian-real-estate-unicorn/

São Paulo’s QuintoAndar real estate platform raises $120M, now valued at $5.1B

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