『TROCAFONE』ブラジルの中古スマホ取引プラットフォーム

Trocafoneはブラジルのスタートアップである。

サービス概要

ブラジル発祥のTrocafoneは、ブラジル、アルゼンチン、ロシアでREコマースを運営する。

ブラジルにおいては、スマホやタブレットなどの中古電子製品の買取・販売を自社プラットフォーム(https://www.trocafone.com/)及びリアル店舗で行っているほか、アマゾンやメルカド・リブレなどのECモールでも販売する。現在、月当たり3万5000台の取引を行っている。

また、大手家電量販店や大手キャリアなど40社(2021年9月現在)と提携し、下取り・買い替えサービスも展開している。

これは、消費者が提携先の店舗に出向き、手元の機種の下取りを依頼すれば、差額分の支払いだけで新品を購入できるシステムだ。


企業基本情報



起業家情報

(Youtube: Barn InvestimentsチャンネルでのGuillermo Freireインタビュー)

共同創業者兼CEO:Guillermo Freire出身:アルゼンチン
学歴:
2001年-2005年 Torcuato Di Tella University
学位Bachelor of Business Economics/専攻Business Economics
2011年―2013年 Massachusetts Institute of Technology (MIT) / Sloan School of Mgt
学位 MBA/専攻 Entreprenurship
職歴:
2005年-2009年 Grupo Arcor (Argentine) / Senior Product Manager
2009年―2011年 Johnson & Johnson (Argentine) / Brand Manager
2012年8月―2013年6月 MIT ― Sloan School of Mgt / 助手
2014年5月-現在 Trocafone創業者兼CEO
2021年1月-現在 YPO会員
参照元:LinkedIn
https://br.linkedin.com/in/guillermo-freire-83915243

共同創業者兼COO:Guillermo Arslanian
履歴は以下URL参照
LinkedIn :https://br.linkedin.com/in/guillermo-arslanian-5603a88

会社概要

企業価値:不明
本社:ブラジル サンパウロ市
サービス提供国:ブラジル、アルゼンチン、ロシア
従業員数:約400人

ホームページ:https://www.trocafone.com/
Facebook:https://pt-br.facebook.com/trocafone/
インスタグラム:https://www.instagram.com/trocafone/
トゥイッター:https://twitter.com/trocafone
推定資金調達額合計:62.4Mドル (参照元:Crunchbase)
https://www.crunchbase.com/organization/trocafone

事業沿革

2014年5月 Guillermo FreireとGuillermo Arslanianがブラジルで創業
2014年11月  シードラウンド$1.1M資金調達(リード:NXTP Ventures)
2015年8月 資金調達額不明(リード:Lumia Capital)
2015年10月 アルゼンチンでの事業展開(※1)
2015年11月 シードラウンド(2回目)R$12M資金調達(リード:Wayra, 500 Startups, Lumia Capital)
2016年10月 シリーズAラウンド$11.4M資金調達(リード:Sallfort Privatbank)
2017年7月  シリーズBラウンド$18M資金調達(リード:Barn Investments)
2017年10月 ロシアの中古スマホ取引Smartpriceを買収し、ロシアでREコマース展開(※2)
2017年11月 $15M資金調達(リード:Rocketship, Castro Ventures, Sallfort Privatbank, Mercado Libre)
2018年8月  $3M資金調達(リード:Pedralbes Partners, Aihuishou)
2019年8月  $5M資金調達(リード:Convertible Note, Sallfort Privatbank)
2020年12月 $5.8M資金調達(リード:Barn Investments)
2021年6月  ブラジルでIPO申請(※3)

市場背景

創業者の二人は、共にアルゼンチン人だが、起業先をアルゼンチンではなく、ブラジルに選んだ。その理由は、創業者の一人、Guillermo Freire氏によると、ブラジルのような新興国で、所得格差が大きい国では、中古携帯販売ビジネスは機能するからだ。

ブラジルでは、新品スマホを購入できない人が、購入できる人を遥かに上回り、しかも、機種変更して使わなくなった携帯は、そのほとんどが家で眠っている。(※4)

他中南米諸国よりも先にロシアへの進出を選択したのも同じ理由による。(※5)


サービス詳細

買取・下取りシステム

消費者は、ネットで買取を依頼して手元の携帯を売ることができる。Trocafoneの実店舗には、店頭で中古携帯を購入する際の下取りサービスがある。また、中古携帯ではなく、新品購入を希望する場合は、提携先の店舗で下取りサービスを受けることができる。方法は下記の通り。

ネット買取の場合、フォームへの必要情報を記入すると、査定額が出る。同意すると、取引成立。指定住所への集荷→検品→指定銀行口座への支払い。

下取りサービスを利用して中古品や新品を購入する場合は、Trocafoneの実店舗で下取りに出して、中古品の新規購入。あるいは提携先の店舗(大手家電量販店や大手キャリアなど40社)へ行き、下取りを依頼。その場で査定され、差額分の支払いだけで新品が購入できる。

買取った端末は、社内で検品され、自社プラットフォームなどで販売される。

課題とソリューション

創業当時は、中古端末を買うという消費行動は新しいことだったので、僅かながらも実店舗を設けて、実物を見て試すことができる場を用意した。またブラジル社会でスマホのリユースが浸透するようYoutubeでの動画宣伝にも力をいれている。

その結果、この7年間の間に、スマホ・タブレットの取引台数は150万台となった。また、パンデミックの影響で、オンライン購入が加速される結果となり、現在は販売の80%を占める。さらに、近年、ドル高で輸入品の値段が高騰したことにより新品が買えない人も増えている。Guillermo Freire氏は、ブラジルでは、すでに中古スマホの購入に抵抗がなくなったと認識している。

今後の展開

企業ミッションは「テクノロジーの民主化に貢献すること」。ブラジルで、一人でも多くの人がテクノロジーへのアクセスを可能にするために、今後5年以内に年間取引台数500万台への達成を目指す。

今後もブラジルでの成長に力を注ぐ計画で、従業員増員を予定のほか、端末のスピード修理サービスの提供、破損・盗難などに対応するスマホ保険業への参入。

さらに銀行、サプライヤーと連携して、リース業への参入も視野に入れている。顧客は24ヶ月間定額料金を支払った後、返却できるシステムだ。もちろん、創立当初からの計画である他中南米各国への展開も忘れていない。(※4)

【参照】
※1 参照元 Tiinside
https://tiinside.com.br/12/11/2015/startup-trocafone-pretende-expandir-operacoes-com-novo-aporte-de-r-12-milhoes/

※2 参照元 Mobiletime
https://www.mobiletime.com.br/noticias/01/03/2018/trocafone-fecha-2017-com-crescimento-de-250-e-r-210-milhoes-de-receita/

※3 参照元 Valor Economico
https://valor.globo.com/empresas/noticia/2021/06/02/trocafone-empresa-de-compra-e-venda-de-celulares-seminovos-protocola-pedido-de-ipo.ghtml

※4 参照元 CNN Brasil
https://www.cnnbrasil.com.br/business/trocafone-quer-crescer-comprando-seu-celular-usado-e-vendendo-para-quem-nao-tem/

※5 参照元 Folha de São Paulo
https://www1.folha.uol.com.br/colunas/mercadoaberto/2018/02/faturamento-de-distribuidoras-de-medicamentos-cresce-9-em-2017.shtml

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